堅実さんのブログ

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除夜の鐘、毎日(2) 12月27日(金)13時31分

 この頃、昭和30年代は、ラジオではベートーベンの「運命」がよく流れました。太平洋戦争に負けた後でしたので、物資不足の耐乏生活でした。2枚羽の、それこそ低速で、やっと飛んでいる飛行機(複葉機)を、幼い頃、見ました。しかし、この頃は、日本中、貧乏だったのですが、不満とか不幸感は、今よりも少なかったのではと、思います。

 

 それが昭和40年代からは年末になると、「運命」から「第9」に変わりました。今では「運命」は、聞かなくなりました。個人的には、「第9」は「運命」を底辺に置きながら、聞くものと思います。ベートーベン自身、「自らの運命」があったからこそ、その「運命」を吹き飛ばそうとして「第9」を作曲したものと考えます。

 娯楽番組もバラエテー番組と変わり、ゲラゲラ笑っているばかりの番組が目立ちます。ここでは芸人の「芸」を感じません。教養の無さを感じます。NHKでも、ゲラゲラ笑いながら、話している人が多くなったと感じます。そしてこの番組が、無責任な社会風潮を助長していると感じます。いつから日本はこんな、文化水準の低い国になったのかと、感じます。(あくまでも、個人的な感想ですが。)

 しかし、社会には、まともに頑張っている人が、大勢いることです。こういう人たちを、応援する社会になって欲しいです。そして甘えすぎの無責任の風潮は、是正すべきです。甘えすぎたために、例えば、今の若者の負担(財政負担)が膨大になっております。欲しい、欲しいは少なくしましょう。

 

 そしてこの甘えの結果、優遇されている「老人」は今のうちに、若い人の30年先を考えるべきです。当然、年金の1割とか2割の支給の減額は、覚悟すべきでしょう。同時に、生活保護費の減額も当然、すべきです。

 こんなことを考えておりますと、わたしには大晦日でなくても、毎日、除夜の鐘を鳴らさねば、この心の平安は得られない感じがいたします。

 

 



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