105円まではテクニカル的な抵抗はなく
単なる節目的な意味合いしかないが、
105円を超えると、多くの抵抗が存在する。
①2002年1月の高値135.19円と2011年10月の安値75.57円の
半値戻しが105.50円あたりに位置する。
②2007年6月の高値124.13円と2011年10月の安値75.57円の
61.2戻しが105.75円あたりに位置する。
③1998年8月の高値147.71円を起点とする下降トレンドラインが
来月1月には106.50円あたりにいる。
そして、13万枚を超えている通貨先物の円売りポジションも
大きな抵抗の一つである。
現在、QE3縮小開始決定を受け、アメリカの長期金利が上昇。
日米の金利差から円が売られ、円安になっているが
金利差以外に目新しい材料がなく、
上記①~③の抵抗をやすやすと超えていける力はないと見る。
従ってバリアOP狙いで105円を付けてくる可能性はあるが、
105円を超えてからはぐんと上値が重くなり、
利食い売りに押される展開になるのではなかろうか。
また、NY株についてだが、1月からQE3が縮小開始となる。
過去のQE1、QE2が終了した際には株価が15%ほど下落。
今回のQE3は徐々に縮小なので、
1や2と同じように下落するとは言い難いが、
ここまで史上最高値を更新し続けているだけに
ある程度調整的な下落をしてもおかしくないと思う。
ということで、ドル円もNYダウも上昇一服となりそうな1月。
ゆえに1月の相場は思っているほど明るくない気がする。
特に日経225については、TOPIXやJPX400よりも弱含むと予想。
反面、税制優遇の売りで押されていた新興・小型が
また活況になってくるのではないかと思っている。