【株】ダウ、4日続伸 連日で史上最高値
23日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸。終値は前営業日比73ドル47セント高の16294ドル61セントとなり、連日で史上最高値を更新した。11月米個人消費支出(PCE)が前月比で増加し、米景気への先行き期待感が広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、同44.16ポイント高の4148.90で取引を終えた。2000年9月1日以来、約13年4カ月ぶりの高値を更新した。アップルが中国の携帯電話大手と販売提携したと発表し、大幅高となったことが指数を押し上げた
【為替】ドル円、ほぼ横ばい
23日のニューヨーク外国為替市場でドル円はほぼ横ばい。終値は104.07−12円と前営業日NY終値(104.09円)とほぼ同水準だった。手掛かり材料に乏しかったがNY勢などの参入でややドル売りが強まり、21時30分過ぎには103.77円まで値を下げた。もっとも、19日安値の103.77円が目先の下値目処として意識されると買い戻しが優勢に。欧米株高などを背景にした買いも入り、アジア時間に付けた高値104.08円を上抜けて0時30分前には104.125円まで買い戻された。その後は104.15−20円に観測されていた売り注文に上値を抑えられた一方、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の日経平均先物が上昇した影響もあって底堅く推移した。
なお、11月米個人所得や個人消費支出(PCE)、PCEコアデフレータ、12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)など一連の米指標に対する反応は限定的。ラッカー米リッチモンド連銀総裁は「量的緩和縮小ペースの加速や停止は可能であり、データ次第になる」との見解を示したが、特段材料視はされなかった。
ユーロドルは続伸。終値は1.3694−99ドルと前日NY終値(1.3670ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ高水準だった。全般にドル安が進んだ流れに沿った。18時過ぎに1.36745ドルまで下げる場面があったものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開となり、一時1.3717ドルまで上昇。買い戻しが一服した後も1.3700ドル前後で底堅く推移した。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時80.315まで低下した。
ユーロ円は3営業日ぶりに反発。終値は142.51−56円と前日NY終値(142.29円)と比べて22銭程度のユーロ高水準だった。20時30分過ぎに142.12円とアジア時間につけた安値に面合わせしたが、売り一巡後はドル円やユーロドルの上昇につれて値を上げた。株高を支えにした買いも進み、一時は142.73円まで値を上げた。
【長期金利】10年物国債利回り、2.92%に上昇
23日の米国債券相場で長期ゾーンは反落。表面利率2.750%の10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は安い)2.92%で終えた。11月米個人消費支出(PCE)が前月比で増加し、10月、9月分も上方修正されたため、安全資産とされる債券に売りが出た。もっとも、クリスマスの祝日を控えて休暇をとる市場参加者も多かったため、総じて値動きは限定的だった。
<GI24より>