今週の日本株の展望の前に、
大納会の終値予想をしておこう。
そら豆予想は1万6300円~1万6500円。
で、本題の今週の日本株。
今週のテーマはなんといっても「NISA」。
受け渡しが来年になる26日(木)から
NISA口座での取引が可能となる。
政府や民間調査会社の試算では
NISAの初年度の投資予想額が5兆円。
NISA用と増税前の利食い売りで
証券会社の一時待機資金(MMFなど)が11兆円。
しめて16兆円の個人投資家の資金が
これから日本株などに流れこんでくる。
現在考えられる下値リスク要因としては、
通貨先物ポジションで円売りポジション(円安期待)が
依然史上最高レベルに積み上がっていることくらいか。
しかし、この通貨先物のポジションも
円キャリー(低金利の円を借りて高金利通貨を買う)復活なら、
高水準のまま推移することも、大いに考えられるので、
あまり気にしすぎることはないだろう。
ということで、NISAと来年の上昇相場に向けて
今週(特に前半)は仕込み場として捉えるのがいいと思う。
では何を仕込むかだが、私は「JPX400銘柄」を中心に物色中。
JPX400から割安なものを50社ほど選び、
さらにその中から、14年度の売上・利益の伸び率
そして225銘柄とダブっている銘柄は寄与度、
さらに現在の信用倍率を見て15社ほどに絞り込んだ。
この15社を年末までに、仕込んでいく予定。
「JPX日経インデックス400」(日経会社情報より)
資本の有効活用を示す自己資本利益率(ROE)や
営業利益などを使って投信魅力の高い400銘柄を選定・採用する。
コーポレートガバナンス(企業統治)への取り組みなど
定性的な評価も取り入れ、投資家にとって魅力の高い企業を選ぶ。
世界の代表的な株価指数では例のない試みで、
年金基金や投資信託などの運用に新たな選択肢が生まれる。
株式市場の牽引役となるような企業で構成し、
国内外の投資家が活用する株式運用の指標になることを目指す。
GPIFもJPX400をベンチマークすることになっているし、
投資信託でも「JPX400連動型」の設定が相次ぐ。
現在TOPIXを上回るパフォーマンスで推移しており、
TOPIXからの乗り換えがさらに増えそうである。
先週の上昇過程では日経225銘柄が強すぎたけれど、
今週は海外勢の多くがクリスマス休暇に入っているため、
先週のような225銘柄中心の相場ではないと予想する。
個人投資家好みの中小株も強くなってくるだろうが、
12月前半に勢いよく上昇した新興株については、
短期資金が流出しているので
銘柄選定に注意をしないと火傷をすることになりそう。