・新日本理化
・明和産業
・ルック
・日本カーバイド工業
◆私の中でトレードとは、売り抜けることを期待して買うといったような感じです。(p.201)
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株式投資の初心者は、買い出動するときに、売るときのこと(売値や売るタイミング)をイメージして買う人は少ないのではないでしょうか。
株は売り抜けないことには、現実の利益は手に入りません。
株が未来永劫値上りするなら、生涯保有するのも悪くないです。
しかし、そうでないなら売り抜く局面を考えて取引したいものです。
◆成功の事例に決まったパターンはありません。ある期間定式化した方法がうまくいくと、その後には避け難い大きな失敗が待ちうけているのです。(p.210)
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自分の得意なスタイル、勝ちパターンを作ることは大切です。
但し、時を経て勝ちパターンが相場に合わなくなることもあるので、注意が必要です。
自分が実施する投資戦略が相場の流れに合っているか、定期的に検証が必要となります。
相場には以下の三種類のトレンドがあります。
(1)上昇トレンド
(2)下降トレンド
(3)持ち合い状態(トレンドが無い)
全てのトレンドにおいて一貫して有効な投資法があれば理想的なのですが、そのような投資法は無いようです。
現実的には、各々のトレンドに合う投資法をその都度選択して実施する必要があります。
或いは、自分の得意とする投資法がトレンドに合わない局面では、取引を休むという選択もあります。
◆勝つためには勇気と決断、そして自分の哲学をよく知ることが必要なのです。(p.212)
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ある程度のリスクを取らないとリターンは望めません。相場に立ち向かう勇気が必要です。
しかしリスクを取り過ぎるとオーバートレードとなり、一度のミスで大きな損失を出す可能性が高くなります。
自分は株式投資で何を得たいのか、よく考えてみて下さい。
大金を手にしたいのか、或いはスリルを味わいたいのか。
高勝率を上げたいのか、名声を手にしたいのか。
幸せになりたいのか、不幸になりたいのか、などです。
目指すものによっては、株式投資が必ずしも最適な解ではない可能性があります。
◆私が行なっているトレードの利点の一つは、多くの決断とミスをさせてくれるところです。それを糧にして、私は長年賢明な投資家でいられるのです。(p.216)
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自分の失敗から教訓を得て学ぶことが進歩する秘訣です。
失敗の原因を分析してフィードバック(feedback)すれば、同様な失敗、大きな失敗を防ぐことが出来ます。
人間が失敗しないで生きて行かれるのなら、それに越したことはありません。しかし、失敗して初めて分かることや、学ぶことがあります。
骨身に沁みて分かるということは、失敗してみて初めて実感出来るということです。
◆この仕事の魅力のひとつは、時に全く愚かな者が成功することがあるということです。そしてこれが不幸の始まりで、専門的でなくてもうまくいくんだなという気分になる。これがワナなのですよ。(p.219)
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株式投資においてビギナーズラックは時折訪れます。
初心者が儲かると、簡単に利益が出ると思って気持ちが大きくなり、自己資金の限度目一杯を投資してしまいがちです。
株式投資は意外と簡単に儲かると勘違いして、オーバートレードをしたところで、相場は予想とは違う動きをして大きな損失を出したりします。
安易に儲かると思って取引額を急に大きくしたときに、往々にして大きな危険が潜んでいます。
日々の精進、充分な調査・分析・検討、投資戦略の確実な実行の上に、利益はやって来ます。
◆株のリスクは大きい。だから、うまくゲームをやってこそ高いリターンが得られるのだと悟らなければならない。(p.219)
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株式投資は単純にリスクが高いからリターンが大きいのではありません。リスクを取り、良く練られた投資戦略を着実に実行した後に、初めてリターンが得られます。
大きなリスクを取ったからと言って、そのリスクに見合う大きなリターンが得られるとは限らないということです。
◆良いトレードとは、自分のアイディアを追い続けていく信念と、間違いを認める柔軟性の間の微妙なバランスで成り立っているのです。(p.220)
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順張りでは、自分の予想した方向に相場が動いた場合は、トレイリング・ストップでトレンドに追従し、見込みが外れた場合はストップ・ロスで損切りする潔さが利益を大きくします。
自分は利益を出すことが出来るという強い信念と自信は必要ですが、過信は禁物です。
なし