副業経験者47%も、平均収入約2万円
一方、士業でも「起業したい」は3割
景気回復への期待が高まる中、現在の収入に不満を抱く人も多い。そこで思いつくのが副業だ。では、どのくらいの人が副業経験があるのだろうか。
株式会社ブラケットは10月4日、「副業に関するアンケート調査」を発表した。調査対象は、20代から60代以上の男女600名、調査期間は9月27日から29日にかけて。調査結果によると、「現在副業をしている」人の割合は28.3%で、「過去に副業をしていた」(19.3%)とあわせると47.6%と、約半数が副業経験があることがわかった。さらに、副業経験のない人も56%が「副業をしてみたいと思う」と答えており、副業に対する関心の高さが明らかになった。
また、副業経験のある人に副業の収入を聞いたところ、1カ月の平均額は1万9,916円だった。内訳を見ると、最も多かったのは「2,000円~5,000円未満」で27.6%。以下、「1,000円未満」の16.4%、「5,000円~1万円未満」の13.6%、「1万円~2万円未満」の12.2%、「10万円~20万円未満」の11.4%と続いた。やはり、副業でそれなりの収入を得るのはなかなか難しい様子がうかがえる。
一方で、さらなる成功を目指して、起業や開業を目指す人はどのくらいいるのだろうか。日本法規情報株式会社が11月25日に発表した調査結果によると、同社が運営するサイトユーザーに起業や開業を考えたことがあるかを聞いたところ、「ある」と答えた人は28%にとどまった。また、仕事をするうえで大事なものが何かを聞いたところ、「安定した収入を得ること」が33%で最も多く、次いで多かったのが「家族を養うだけの収入を得ること」(16%)だった。
多くの人が副業に関心を持っており、実際にチャレンジする人も少なくないが、本格的な起業に対しては安定した収入や家族のことを考えると、やはり慎重になるようだ。