衣雲さんのブログ
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ロックフェラーとスタンダードオイルの偉いところ(1)
とかく強欲な金持ちと批判されがちなジョン・ロックフェラーですが、お金持ちになった後の姿をみて文句をいっても私達は何も得しません。その強欲な金持ちになるまでにはもちろん人並み外れた才覚を発揮したのですから、その点は学ぶに価するはずです。じゃあ、ロックフェラーさんとスタンダードオイルがどうやってゼロから世界の支配者と呼ばれるまでにのし上がったのでしょうか?ちょっと長くなるので2回に分けて書いてみたいと思います。
・「石油採掘」ではなく「石油精製」に着目した。
ロックフェラーさんが世に出てまだ資金も乏しかった頃、アメリカでは石油採掘が始まったばかりでした。でも探掘はリスクが高く、お金をかけて掘っても出るかどうかわかりません。その点、石油精製は採掘された石油が必ず通らなければなりません。「通り道」を押さえて交通料をとるという考え方はビジネスにおいては常に有効であるこことに、ロックフェラーさんは若い頃に気づいていたわけです。これは山下汽船の山下亀三郎さんが「自分で石炭を掘るより誰かが掘った石炭を運んだ方が圧倒的に儲かる」と考えたのと似ています。ロックフェラーさんの更に凄いところはこれを病的なまでに徹底した点です。彼はアメリカ全土の製油所を独占することで、石油の「通り道」を全て封鎖したのでした。そのために「利益」よりも「独占」を重んじることもしばしばで、製油業に乗り出そうとしていたペンシルバニア鉄道のトマス・スコットを潰すために、スタンダード・オイルにとってもペンシルバニア鉄道にとってもドル箱だったピッツバーグの製油所を閉鎖したのは有名な話です。
・はじめて「安全な灯油」を世に送り出した
「独占」にばかり目をむけられがちなスタンダード・オイルですが、実際には商売の基本である「良い商品を提供する」ということにかけても一流の企業でした。当時の灯油は非常に粗悪で揮発性の高い不純物も多く、しばしば火災を引き起こすような危険なシロモノでした。並の経営者ならばそんなアブナイものを売ろうとは思いませんが、ロックフェラーさんは違いました。他の照明油とくらべて圧倒的に製造コストの安い石油由来の灯油の市場性にいち早く気づき、専門家と協議しながら安全な灯油を世に送り出すことに成功したのです。その際、会社名には「標準」の意味をもつ「スタンダード・オイル」の名を冠したのには、「ウチの灯油は安全な標準灯油で、他者の灯油は標準に満たない危険な灯油だ」という意味が含まれたわけです。いつの時代も商売の基本は「市場の求めるモノ」をいかに提供するか、というわけです。
・「鉄道輸送」に着目し、交渉により有利な条件で独占契約した
ロックフェラーさんは全米規模のビジネスを志していたので、流通が果たす重要な役割に早くから気づいていました。その際着目したのが当時建設ラッシュが進んでいた鉄道網です。鉄道輸送を使えば全米にスタンダード・オイルの灯油を行き渡らせることができると考えたロックフェラーさんは、初めは鉄道王ヴァンダービルトと独占契約を結びます。この際、当時のスタンダード・オイルの製造キャパを遥かに上回る大量の輸送を条件に非常に有利なボリュームディスカウント契約を引き出します。異論もあるかもしれませんが、優れた経営者にはホラ吹きギリギリの「見切り発車」がつきものだと衣雲は思います。例えばオラクルのラリー・エリソンはまだ着手もしていないプロジェクトについて平気で「完成間近」とプレゼンすると言われています。日本でも京セラ創業者である稲盛和夫さんが「できない」と言わないことは有名です。できることばかりやっててもビジネスは大きくならないということです。
ロックフェラーさんの前半はこんなところで。後半はスタンダード・オイルがアメリカを支配するに至る「偉いところ」を書く予定です。
ユダヤ人の事業に対する先見力というか、金銭感覚の才能というか
凄いものですね。世界の主要な経済を牛耳るユダヤ民族。。。
学ぶことは多いですね。 (^o^)♪
おはようございます 衣雲さん
来年から シェル瓦斯 入って来るかな!
政府も 原発容認 なので 来年は 電源なんかいいかもしれんね(笑う)
今年は ペプチド。ユウグレナ。UNMなど 見る物多いね!^^
また新たに バイオ 上場してたね! この銘柄群増えたね。
来年は 量子電池 会社 良いかもしれない!
未来の 電池かな! マイクロニクスかな!
既に 株価ぶっ飛んでる でもまだ安いね。 利確して買おうかな^^