【もう一人のフィッシャー氏】

[KJ_FXtechnicalさん]

相場分析において、テクニカルだけでなくファンダメンタルズもしっかりフォローされている方であれば、フィッシャー氏と名前を聞いてピンと来ると思います。そのフィッシャー氏とは現ダラス連銀総裁のリチャード・フィッシャー氏です。フィッシャー総裁は相場関係者の中で「タカ派」として知られています。そんな中、時期FRB副議長候補に前イスラエル中銀総裁のスタンレー・フィッシャー氏が浮上し、市場の警戒感を強める一員となっているようです。出所：ロイターhttp://jp.reuters.com/article/jp_fed/idJPTYE9BB04I20131212スタンレー・フィッシャー氏は、時期FRB議長であるイエレン氏が導入しようとしているフォワード・ガイダンスに慎重な姿勢を示しており、米金融政策をめぐる不透明感が強まったと指摘する向きもあります。ちなみに、フィッシャー氏は有力金融エコノミストして世界的に尊敬を集めており、マサチューセッツ工科大学の教授時代には、バーナンキFRB議長やドラギECB総裁が同氏の教えを受けた経済学会の重鎮です。来年、FOMCメンバーは大きく変わります。バーナンキ議長のほか、ローゼングレン総裁（ボストン連銀）、エバンス総裁（シカゴ連銀）、ブラード総裁（セントルイス連銀）などハト派が投票権を失う一方、政策決定の投票メンバーにプロッサー総裁（フィラデルフィア連銀）とフィッシャー総裁（ダラス連銀）というタカ派が入ります。来年以降、二人のフィッシャー氏の動向に今まで以上に注目が集まるかもしれません。