異次元緩和→BBB格社債の利回りが過去2年間で最低水準に!



Yield Caution Yield / One Way Stock



日銀の異次元緩和の影響で、投資適格債の一番下ぎりぎりである
BBB格の社債利回りが低下しているそうです。
金融緩和の結果、社債市場へと資金が流入して利回りが下がった結果、
よりリターンの高いBBB格社債へも資金が流れてきているそうです。

現在販売中の個人向け社債でも、「新生銀行第6回期限前償還条項付無担保社債」、「第32回個人向けマネックス債」、「池田泉州銀行第6回期限前償還条項付無担保社債」などの個人向け社債はBBB格ですので、こうした市況の影響を受けていることになります。

このブログの右側に掲示している各国10年国債利回りの推移を見ても、
各国の国債利回りが上昇している中で、日本国債の利回りは逆行して低下傾向にあり、
円建て個人向け社債の利回りもつられて低めになっています。

一方で、海外市場では「グレート・ローテーション」と呼ばれる
安全資産(現金や国債)からリスク資産(株式)へとシフトする流れが強まっており、
個人向け社債も含めて外貨建て債券の利回りは高めになっています。

2013年ももうじき終わりですが、
今年は一年間を通じて、国内と海外で国債利回りの動きに大きな違いが見られ、
同じ個人向け社債でも、円建て債券と外貨建て債券では、
中期的なトレンドの中での利回り水準の位置づけがだいぶ違ってきました。
(まだちょっと気が早いですが)来年はどんな一年になるのでしょうか。



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【クレジット市場】みずほ証が警告、BBB格シフトに過熱感
 日本銀行の異次元緩和の中、投資適格最下位層、BBB格の社債の上乗せ利回りがここ2年で最低の水準になっている。みずほ証券はスプレッドの過度の縮小に懸念を示し、今後のリスクの可能性を指摘している。
 バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、トヨタ自動車などAA格の社債とBBB格社債の利回り格差は先週、18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に縮小した。これは2011年12月30日以来の低水準。黒田東彦氏が日銀総裁に指名された2月28日以来の縮小幅は22bp。米社債の同様のスプレッドは111bp。
 デフレ脱却を目指した金融緩和が社債の利回りを10年ぶりの低水準に押し下げる中で、投資家はリターンを求めてよりリスクの高い社債に目を向けている。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が「BBB」に格付けする東芝は起債を計画しており、これを加えると2013年の調達額は2000億円に達する。11、12両年には起債がなかった。
 ファンドマネジャーらは、運用成績を良くしなければならないため、全般的にスプレッドが縮小する中、格付けの低い発行体へとシフトしていると、みずほ証券の高橋光佳クレジットアナリストは指摘。スプレッドが過度に縮小している状態では「何らかのイベントによって状況が急変するリスクがある」と述べた。思いがけないデフォルト(債務不履行)や突然の巨額損失などを例に挙げた。
 東芝は3年債の起債で、国債に対して13bpの利回り上乗せとなった。一方でS&Pの格付けが「AA-」のトヨタが5月30日に起債した3年債では、利回り上乗せ幅は7bpだった。
 格付投資情報センター(R&I)の格付けによると、東芝は「A-」(投資適格の上から7番目)なのに対し、トヨタは「AA+」(同上から2番目)。  
スプレッド縮小の方向
 SMBC日興証券の阿竹敬之クレジットリサーチ課長は電話インタビューで、「BBB格の社債やA格の低い物に関して需要は非常に強い」とし、AA格とのスプレッドは縮小するだろうと予想。「格付けによるスプレッド格差がなくなってくる方向にある」と述べた。SMBCは主に日本の格付け会社の格付けに基づいた社内格付けシステムを採用している。
 BOAのデータによれば、BBB格の社債の年初来の投資リターンは3.27%。AA格は1.34%。
 BBB格の社債には、ジャンク級(投機的格付け)に格下げされ、その結果スプレッドが拡大するリスクがある。ただ、みずほの高橋氏は警戒の一方で、「日本の経済がかなり良くなってきていて業績が全般的に改善しているので、格下げリスクは後退している。BBBの会社であっても格下げやデフォルトのリスクはかなり遠のいている」とも述べた。
(Bloomberg, 2013/12/5)
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