[上海 9日 ロイター] -中国は、確定拠出年金(401K)のような課税が繰り延べされる年金投資スキームを2014年1月に導入する方針。中国の資本市場への新たな資金流入によって株式・債券市場のパフォーマンスが押し上げられる可能性がある。
スキームによって従業員は給与の一部を年金基金への投資に回すことが可能となり、預金者の投資収益改善や全般的な市場の自由化支援につながる。
財政省が税務当局、人事社会保障と共同で発表した6日付の声明を引用し、国営メディアが9日報じた。
現在、大方の国営年金基金は安全だが利回りの低い政府債に投資が限定されており、中国の株式投資家は年金基金投資規則の緩和を待ちわびてきた。
HuaChuang証券はリサーチノートの中で、新たな政策によって中国の資産運用業界に年間3000億元(490億ドル)の新規資金が流入する可能性があると指摘している。中国の年金制度への参加率は現在かなり低いという。