平成25年の新規株式公開(IPO)は前年よりも10社多い58社となり、平成19年以来6年ぶりの水準となる見通しのようです。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」を追い風に、これまで上場に慎重だった企業がIPOに踏み出すケースが相次いでいるようです。
来年は「70~80社程度が上場する見通し」(野村証券 公開引受部)と早くも強気の見方が出ているようです。
今年に入ってIPOを実施した40社のうち、公開価格を設定しない「プロマーケット」の上場だった4社と、まだ初値が付いていない1社を除く35社の初値が売り出し時の公開価格を上回ったそうです。
昨年末からのIPOも含めると40社連続で初値が公開価格を上回り、平成18年春の「新規上場バブル」時の39社連続を超えたそうです。
今後、IPOを予定しているのは18社で、承認から準備に約1カ月かかるため、年内は58社で終える公算が大きいようです。
今年のIPOの増加を支えたのは、年初からの上昇率が5割を超える株式市場の好況で、昨年までの株価低迷でIPOをためらっていた企業が踏み切る事例が相次いだようです。
市場低迷で上場を延期していた足利ホールディングスは今年7月に東京証券取引所に上場を申請し、今月19日には経営破綻から10年ぶりとなる上場を予定しているとのことです。
今年のIPO引き受けで46.5%のシェアを持つ野村証券は「地方の企業にも資金調達の需要が出てきている」と指摘しており、今月17日にジャスダック市場に上場するアズマハウスは、和歌山県の企業として9年ぶりの上場となるそうです。
来年は、リクルートホールディングスや無料通話・通信アプリのLINEなどの上場が取り沙汰されており、活況が期待できそうです。
IPO株は人気があって、申し込んでもなかなか当たらないんですよね。
良い手があるといいんですが...