今年最後のFOMCが、12月13日に開かれる。最後のFOMC前の失業率は12月6日である。さて、今年最後のFOMCで、緩和縮小がありえるのか?実際のところはわからないが、その可能性は少ないのではないだろうか。緩和縮小が騒がれるのは、年末前の利食いのためといったところか。ダウは史上最高値を更新している。理由は、FRBの緩和策が、どこまで続くかわからないからである。企業業績がよかろうと、株の買い手がいなければ、株価は下げるのであり、業績が悪かろうと、買い手がいれば、株価は上がるのである。
実態以上に、過大評価されているのであれば、モヤが晴れれば、実際の姿が現れることになる。緩和縮小が、モヤを晴らす要因となる。そうであるならば、FOMC前は、ポジションの整理のための期間となる。そうであるならば、株は散々買われているので、売りとなる。現状では、利食いの時は、買いであるので、おそらく、それほどの下げはなさそうである。しかしながら、円は安値方向に動く可能性が有り、そうでるならば、日経平均はそれほどの動きがないのではないか。
今週は、最後のFOMC前の週である。それと、ECBの政策金利があり、イングランド銀行の政策金利があり、ついでに、豪準備銀行の政策金利がある。波乱含みの週である。ユーロは、利下げから、上げてきている。ECB前に利食いが出るのではないかと考えている。1.3600まで戻っており、1.3400あたりまで、下げてくるのではないかと考えている。しばらくのあいだは、1.3400~1.3600を中間値としたレンジ相場となるのではないかと考えている。豪ドルは面白いところまで、下落してきており、0.9100である。レンジ相場であれば、このあたりで戻りを試してきそうである。一旦、0.9000割れもありそうである。
おそらく、今週と来週とが、今年最後の取引になりそうであるが、年末年始のアゲアゲ相場のための仕込み時かとも考えている。相場の下げ要因も見当たらないなか、上げ相場に少し不安を感じながらであるが、まだ、世の中が株買い一辺倒というほどでもなさそうなので、もう少しぐらいは、買いで稼げそうだと思っているところである。
<為替相場>
ドル円 100.80~104.20
ユーロ円 137.20~140.20
ユーロドル 1.3400~1.3650
ユーロ、イギリス、オーストラリアの各国中銀の政策金利がある。最後のFOMC前のアメリカ失業率がある。ただし、最後のFOMCでは、金融縮小はないと考えている。年始めには、アメリカ債務上限の儀式が待ち構えており、ここでの緩和縮小が、果たして何らかの意味があるのだろうか。FRBの金融政策が、雇用と関係しているのは、確かであるが、縮小策への転換が、景気悪化の引き金になる可能性がある。ドル撒き散らしの上に成り立っている景気の回復である。要因がなくなれば、結果も変わってくるのである。
<株式相場>
日経平均 15350~16000
今週こそ、16000越えか?円が急に活気だし、102を突破してきた。おそらく、FOMCとの関係での動きではないか考えている。
しかしながら、FOMCが要因であり、円安が、ドルの撒き散らしの終了を見込んでの動きであるならば、円安、株安もあり得る。
どうせなら下げてもらいたいところであるが、買いの手が入ってくると予想されるので、底堅そうである。下げれば買いたいところである。
チュウチュウタコかいな。