中国は春秋時代の思想家・孫武の作とされる兵法書が「孫子」です。
戦争には、きちんと勝った理由も負けた理由もあることを訴えた書として、古くから日本でも親しまれてきました。
その思想は、ビジネスシーンでも役立つものとして、今も広く読まれています。
『孫子曰、兵者國之大事、死生之地、存亡之道、不可不察也』(孫子曰く、兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり)意味
孫子いわく、戦争とは国家の重大事であって、国民や国家の生死はもちろん、存亡にも深く関わる行動だということを心得て計画を立てる必要がある。
解説です!
孫子は、戦争をすることは「国家の大事」であると唱えています。
戦争は勝っても負けても多くの命が失われ、経済が疲弊するもの。
撤収の道を選ぶ場合も、逆に戦線を拡大する道を選ぶ場合でも、国民や国家の生死、存亡に深く関わる行動だということを心得て、確かな計算をしてから決断することが大切だと言っています。
こんなシーンで役立ちます!
ビジネスでは、チャンスを生かすために、打って出なくてはならない時があります。
しかし、商談の金額の大きさなどに目がくらんで、採算がとれるかどうかなど正確な判断ができないことも少なくありません。
そんな場面に出会った時は、感情に流されずに、冷静に判断することが肝心です。
駄目だった時には、仕事にかけた時間や労力は戻ってこないのですから。