11月22日(ブルームバーグ):
ゴールドマン・サックス証券のストラテジストのキャシー・松井氏らは、21日付のリポートで日本株相場の目標水準を引き上げた。ことしに入り、同証が目標値を引き上げるのは6度目。
リポートによると、TOPIX の12カ月目標は従来の1400ポイントから1450へ引き上げた。日経平均株価 では1万7500円に相当する。2015年の目標水準はTOPIXで1650、日経平均で2万円。アベノミクスの着実な進展、国内のリフレ、高い利益成長と依然割安なバリュエーションなどが理由としている。
同証では、新たな目標水準は大胆に見えるかもしれないが、08年の危機前の水準と比べると、TOPIXはなお他市場に比べ出遅れていると強調。時価総額の対国内総生産(GDP )比も、わずか89%の日本に対し、米国は135%あるという。
今後12カ月のTOPIX目標への上昇余地は17%で、米国や欧州、アジアのストラテジーチームが各市場に見込むリターンを上回り、14年にかけても日本株のオーバーウエート推奨を継続した、としている。