さてさて、いよいよ今週のメインイベントとなる(米)FOMC議事録公表(10月29・30日分)が本日28:00に開催されます。まぁ今日というよりは明日未明というのが正確なんでしょうが、とりあえずあと7時間後に迫っています(`・ω・´)
今回の議事録公表の最大のポイントは、もちろんお分かりのとおり『QE(量的緩和)縮小の開始時期』についてです。このテーパリング(QE縮小)がいつ始まるのかといった点については、これまで市場の予想が二転三転してきたという経緯があり、大いに注目が集まっています。
流れを振り返ってみると、前回の議事録公表(9月17・18日分)によると、「メンバーの大半が年内のQE縮小を想定しており、複数のメンバーにとっては緩和を維持することがギリギリの決定」ということで、年内のテーパリング開始を市場は想定してきました。
しかしながら、10月には債務上限問題から米政府機関が一部閉鎖(シャットダウン)となったことで経済へのダメージが懸念されたことや、(米)9月雇用統計が冴えない結果となったことが重なって、年内の開始どころか翌年3月以降になるだろうとの見方が強まりました。
ただ、(米)10月雇用統計がシャットダウンがあったのにもかかわらず好結果となったことで、再び市場の見方は年内開始へ・・・。さらに、10月の(米)FOMC金融政策発表では、前回からの判断を据え置いたことで、一層年内開始という見方が強まりました。
そして、次期FRB議長であるイエレン氏は、「緩和の縮小を急がない」としており、現状では来年以降との見方から、米経済回復期待+金融緩和の維持といった株式市場にとってはこの上ない環境が整いつつあることで、NYダウは連日史上最高値を更新しています(ノ´▽`)ノオオォッ♪
と、こんな感じで市場の見解もコロコロ変わってきたわけですが、金融緩和がしばらく続きそうだということで株価が上昇し、それにつられる形でドル・円も上昇してきています。まぁこれも大きなポイントですね。
何度もこのブログで言っていますが、金融緩和を縮小するということは、ドルにとってはドル高要因となりますが、株にとっては株安要因となります。簡単に言ってしまうと、ジャブジャブ供給してきたドルを引き上げていくわけですから、流通しているドルが減少し、それがドル高につながります。
一方で株にとっては、ジャブジャブと余っていたドルで購入できていたのができなくなってしまうわけですから、株価が下がってしまうことになります。でもでも、現在の状況だと株高がドル・円相場を下支えしているわけですから、株価が下がってしまうとドル安ということになり相反する作用がでてきてしまい、単純に開始時期がどうなったからドル高になるということは言えず、現状では株価の値動きも非常に重要となっています。
もし、今回のFOMC議事録公表でテーパリングの開始時期について、相変わらず年内とするメンバーが多ければ、次回12月開催のFOMCで緩和縮小開始観測が高まることになります。これ自体はもちろんドルにとってはドル高要因となりますが、株価によっては株安要因にもつながりますから一概にどうなるとは難しいのです(;´∀`)
従って、結果がどうなるにせよ、まずはNYダウの動きに注目しておきたいところです。パターン別に考えていくと、年内の緩和縮小開始観測が高まった場合、それでも株価が気にせず上昇するか維持できれば素直にドル買いで反応しそうです。しかしながら、早期縮小開始を嫌気して株価が下落してしまうと、ドル・円もそれにつられて値を下げる可能性があります。
逆に、縮小開始の目安としての失業率の水準などフォワードガイダンスの修正を主張するメンバーがいたというような、ハト派(緩和継続)的メンバーが多く見られた場合には、直接的にはドル売り要因ですが、株価がこれを好感して上昇を続けていればドル・円相場を下支えすることになりますので、極端な下落にはなり難いのかなと言ったところです。
いずれにせよ株価の値動き次第といった面もありますが、どちらに転んだとしても可能性的にはやや値を上げそうだな~というのがゆきママの個人的な予想です(∀`;ゞ)ドウナルカナ… まぁ結論的にはかなり微妙な情勢ですので、リアルタイムでトレードするよりは、明日の流れに乗るという方が良さそうです。
FOMC議事録については大体こんな感じで。まぁ今回は予想が難しいので、流れがしっかりできた明日の東京市場以降の参加で十分かと。ゆきママもたぶん寝ちゃいますw (。-ω-)zzz…
そしてここからはいつものように昨日今日のドル・円相場について。昨日の海外市場は、1ドル=99.60~100.20円台で概ね堅調な値動きとなりました。欧州市場では、100.00円ラインが蓋となりつつも下げれば押し目買いといった意識も強く、99円台後半での上下が続く方向感のない展開でした。