「アメリカの経済が力強く回復するまで金融緩和を継続」
というのはFRBの基本方針としては、何ら変更はない。
ましてや、公聴会前に声明文が発表になっていたから
イエレン氏の公聴会自体にサプライズはない。
なのにNY株式市場が大きく反応したのは
16000ドルを前にした仕掛け的な動きが強いようにも感じる。
イエレン氏が今の米国株価はPER15倍でバブルではないと言及。
FEB首脳が資産株価にここまで踏み込んで発言することは珍しく、
金融緩和の継続や拡大などの思惑で先高感に拍車が掛かった。
かつJPモルガンも株価はまだ上昇ドレンドの途中とコメント。
これらを利用して一気に相場を踏み上げたのではないか。
もう日曜日なので今週の話になったけれど、
今週、市場の行き過ぎた金融緩和継続への期待は徐々に薄れ
量的緩和縮小は1月開始が濃厚になってくると思う。
ただ、重要な経済指標発表は水曜と木曜なので、
週の前半は堅調な推移が続くと思われる。
日本株とドル円は半年近い三角持合いと重要な節目の上放れ、
テクニカル的には上昇パワーが相当強いと見てとれる。
ここにきて、年内に高値更新か的な記事も見られるようになり
乗り遅れ組の参入で月曜はさらに売買が活発化。
需給悪化を見込んだ「空売り」組の踏み上げも期待できる。
ここで、曜日ごとの値動き予想をば。
11月18日(月)<日経↑>
三中全会後の失望が、詳細発表で期待に変わり
上海株が大きく上げればなお強し。
11月19日(火)<日経→>水・木の指標発表前に早くもポジ調整が出る可能性。
11月20日(水)<日経↓>夜の指標発表前のさらなるポジ調整で上値重い。
11月21日(木)水曜夜の経済指標次第
11月22日(金)木曜夜の経済指標次第
アメリカの経済指標以外に考慮すべき要素としては、
①当たり前すぎるけれども「ドル円の動き」
②またしても当然だけど「先物の動向」
③1万6000ドル到達後の「ダウの値動き」
④勢いよく上昇するようなら「上海株の動向」
⑤ドイツの経済指標「ZEW」「IFO」など
またしても長くなったので、戦術については(その3)で。