早くもイエレン氏の声明文が事前に発表になっていた。
今夜日本時間の24時開催の最重要イベントのはずだった
次期FRB総裁(中央銀行)のイエレン氏の公聴会。
量的緩和縮小の開始時期やフォワードガイダンスの強化などを
金融緩和の方向性について市場は読み取るつもりでいたのだが、
公聴会を前に早くも声明文が配布され、事前に内容が分かってしまった。
「力強い景気と雇用の回復がないと金融緩和は縮小しない」と
まあ今までと変わらないんだけど、重要なのは現状に対する認識で
「失業率については依然高過ぎ、労働市場と経済活動が潜在力を
大きく下回っている」と評価、
つまりは「金融緩和をやめるにはまだまだよ~」という事。
(あっ、イエレン氏はFRB初の女性議長なのでこの言葉使い)
これに反応して長期金利が低下、ドル売られる。
金融緩和継続なので、ダウは上昇。
100円を目指していたドル円が売られ、
99.40-99.10円のストップロスを全部つけ、現在99.20円近辺。
8時50分発表のGDPが強めだったことも受け、若干円が強い。
しかし、日経は150円高。
金融緩和継続とGDPの結果を素直に好感しているようだね。
朝から先物のボリュームが多くなっている。
ドル円との連動性も弱まっている。
で、今日はどうするべ?
今夜22時半、重要な経済指標、雇用統計の先行指標である
「新規失業保険申請件数(先週分)」が発表されるけれど、
雇用統計は10月が大幅増、過去8月と9月も上方修正されてるので、
予想より悪かったとしても、インパクト的には弱い。
イエレン氏の公聴会があくまで最重要イベントで
その前にポジション軽く、ってこともあったんだけど、
先に手の内見せてきたから、ポジション軽くする必要もなくなった。
金融緩和の継続にお墨付きでリスクオ~ン。
日経は1万5000円方向へ行くことになった。
ただ、このレベルで買いはどうかと思うので、
小口の売りに押されてジワジワ下げてきたりしたら、押し目買い。
もちろん、先物に大きく仕掛け売りがあったら、しばし様子見で。