SONYの実力は本物か、砂上の楼閣か?

funt-mys4さん
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SONY第二四半期決算短信発表で、保有株の暴落にかなりショックを受けた方、

明日からの株価動向が、大変気になることでしょう。

私も底値と思い購入した経緯から、今後の日柄を想像してみました。

 

終値:1,668円は実力値と比較して高いか安いかですが、

まずは以下の各予想価格を参考にしてみましょう。

理論株価WEBの中心値が1,434円で、高い

みんな株の理論価格では、2,099円で、安い

カブドットコム証券、予想最小値は1,700円でほぼ、同価

株マップ.COMの日柄値幅分析チャートで見ると、以下の通り、安いと見ています。

 

各予想機関ともそれ相応の計算方法で算出しているのですが、あくまで想像の値ですよね。

なぜなら、株式価格は計算式では割り出せないからです。

市場が計算通りにならないから、リスクプレミアムが銀行金利より5%以上高く設定されているのでしょう。

 

SONY株と言えば、あの「オマハの賢人」ウォーレンバフェットが以前非常にほしがった銘柄で、威厳と人気が高く、将来性にあふれていました。

ところが2008年リーマンショック以降、欧米の景気後退と超円高にもがき苦しみ、業績を落とし、

その隙間を縫って、韓国サムスンの台頭と、スティーブジョブズ率いるアップルに足元をすくわれたのでした。

代表取締役社長も、ソニーショック(2003年)から、出井伸之→安藤 国威→中鉢 良治→ハワード・ストリンガー→2012年から平井一夫と、バトンは渡されているが、V字回復には至っていないのが現状です。

 

SONYの名声は過去のものになってしまったのでしょうか。

今回の暴落を見ると、基礎がとても危うい砂上の楼閣と思えてしまいます。

それは、株を保有する一般株主や投機的ヘッジファンドなどが、四半期ごとの営業利益に大変敏感になっている面から見ても、そのことを感じてしまうのです。

要するに、株主は本心ではV字回復を信用していないと言うことでしょう。

 

株式価格の大きい要素のひとつが期待値です。

どんなに現状の収益率が低くとも、将来への期待値が高ければその株は右肩に上昇します。

GOOGLやAPPLE然り、当初しばらくは業績が非常に悪かったのですが、株価は着実に上昇してきました。

SONYは十分成長して伸びしろがないのだとの意見も有ろうが、新製品への期待さえ高ければ電機メーカーに伸びしろはあまり関係がないと思っています。

 

消費者にわくわく感を持たせる商品開発が必要なのです。

 

今のSONYにわくわく感のある商品とは何でしょうか。列記してみましょう。

①11月15日発売

有効約3640万画素、圧倒的な高画質を誇る世界最小・最軽量(*)フルサイズミラーレス一眼カメラ

デジタル一眼カメラ α7R ILCE-7R
②2014年2月22日発売
「PlayStation®4 First Limited Pack」
「PlayStation®4 First Limited Pack with PlayStation®Camera」それぞれ数量限定。
 
③2014年公開映画
1月 アメリカンハッスル(日本)
2月 ロボコップ(米国)
4月 アメイジング・スパイダーマン2(米国)
 
個人的には、①のデジタル一眼レフ(ミラーレス)α7シリーズに大変興味があります。
35MMフルサイズの一眼レフが従来価格50万円以上していましたが、今回デジタル・ミラーレスとはいえ15万~25万程度で店頭に並びそうです。
(ターゲットがニコンとキヤノンの光学一眼レフとのことですが、これは熾烈ですね) 
 
ともかく、今後の株価の動向ですが、たぶんこの価格あたりが当面の底値と踏んでいます。
1,668円あたりは今年の4月の価格と同程度ですので、それ以降に購入した投資家はこのままでは全てマイナスになるため、少なくとも2,000円程度までは短期に回復するものと考えています。
あくまで個人的な想像ですが。
 
ただいえることは、SONYはこの株価急落に対しそれなりの将来展望を発信しないといけません。
株主の不安を払拭する、計画的な経営理念を公開しないといけません。
 
代表者の決意が、情熱が、これからのSONYの牽引力になるものと感じています。

 

 

 

 

2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件
funt-mys4さん

こんばんは、Nice Guyさん。

 

おっしゃる通り、リーダーである社長の経営理念が伝わっていきません。

攻めの経営がふさわしいのでしょうが、開発に時間がかかるため、

短期利益重視の昨今の経営方針では無理でしょうね。

なので、驚きの規格外スーパーヒットは生まれないでしょう。

ただし、パナソニックの大胆リストラには目を覆うものがあり、全てを容認できるだけクールな感情は持ち合わせていません。

 

大げさに言えば、SONYの復活が日本電機メーカーの復活につながるなんて思っています。

Nice Guyさん
私はソニーの最大の問題は技術、人材、ブランド、社風の全てを融合し、高い目標に向けてステークホルダーを導く、経営者の力量だと思います。

出井氏以降のトップははっきり言ってスベッています。統率には程遠い、高給取りのエエカッコシイばっかりです。他力本願で、自社に何が起こっているかに無頓着。この辺りは今回明暗を分けたパナや重電各社と大違いです。

シャープが経営方針の誤りで蹉跌した対比で言えば、ソニーは経営不在が今日の惨状を招いたと言えます。

平井氏には嫌われる策でも断行して行く姿勢が感じられません。


株は仰るようにある程度は戻ると思いますが、この銘柄が主導的な上げを示現するのは絶望的でしょう。

ツレ高で2500円程度が、来春までの射程と踏んでいます。
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