昼ごろの記事でも書いたように、(米)FOMC・金融政策発表は現状維持となりました。タカ派的な内容というよりは、前回から変更が無くハト派的な内容とならなかったことがドル買いを誘いました。まさにゆきママの予想通りですね(b´∀`)ネッ!
なんて嫌らしくも2度も的中アピールをしたところで、FOMCの陰に隠れてひっそりと行われていた日銀・金融政策発表がまずはそれについてまとめていきたいと思います。まぁ予想通りというか、ゆきママも特に予想すらしていないぐらい注目度が低かったので、ご存知のとおり現状維持で目新しい話題はありませんでした。
■13:14(日)日銀・金融政策発表(要旨)
・資金供給量(マネタリーベース)を年間60~70兆円増加させる
・わが国の景気は、緩やかに回復している
・(先行きについて)内需が堅調さを維持し、外需も緩やかながら増加
・必要な時点まで量的・質的金融緩和を継続する
金融政策は全員一致で現状維持となり、景気判断についても変更はありません。ただ、市場からは日銀が強気すぎるとの声も聞かれ始め、意識の差が明らかになってきたような感じがします(;=´З=)ゥムゥ…
■15:30~(日)黒田日銀総裁会見(要旨)
・2年程度の期間を念頭において、できるだけ早期に2%の物価安定目標を実現する
・2%の物価安定目標の実現に向けた道筋を順調にたどっていくとみている
・物価安定の目標を実現するために必要が出れば、当然必要な調整は行っていく
・一段と下振れリスクを意識した記述を提案された(否決)
・2年で2%の物価目標を実現するとの記述の修正を提案された(否決)
黒田っちの会見は少し気になる部分も出てきました。黒田総裁は2年間で2%のインフレターゲットの達成ということで、強気な姿勢を崩していませんが、白井さゆり委員が一段と下振れリスクを意識した記述を提案したほか、木内登英委員と佐藤健裕委員が2年で2%の物価目標を実現するとの記述の修正を提案しています。
いずれも反対多数で否決されてはいるものの、日銀内にも経済の腰折れ懸念というのが出始めてきたようで、日銀(黒田総裁)の強めなシナリオが危ぶまれている面も見え隠れといった所でしょうか。
そして、日銀(黒田総裁)は今回の発表で強気な見通しを示し、目標達成への自信を見せることにより、将来の緩和の可能性を否定していることにもつながっているわけですが、市場からは先行きを不安視する声も出始め、一段の緩和を期待しているため、今後はその溝をどう埋めていくのかというのがポイントになりそうです。
市場との対話を打ち出していた黒田っちですが、これに失敗してしまうようだと失望感を招く可能性があるため、今後の舵取りは一段と難しさが増したといえるでしょう(ノ∀`)アチャー
その上、さらに気になる点としては、米財務省が外国為替報告書で、日本が円安に誘導する目的で財政や金融政策を実施しないよう「引き続き注視する」とけん制しています。景気を下支えするため日銀が追加の金融緩和に踏み切り、円安ドル高が一段と進むことに警戒感を示しているようで、安易な金融緩和といった手が使えなくなる可能性が出てきました( ´゚д゚`)アチャー
従って、日銀が見通しを下方修正するようなことがあれば、金融緩和を実行することができずに、市場は悲観的な見方になるというパターンも十分考えられますので、今後の日銀の動向にはより注目度が増すことになりそうです。
ここからはいつものように昨日今日のドル・円相場について振り返っていきましょう。昨日の海外市場は、1ドル=98.00~98.60円台での値動きとなりました。欧州市場では、株価が堅調に推移したこともあって、ドル・円も強めの動きとなりましたが、FOMCを控えていたことで大きな値動きにはつながらず、モミ合いが続きました。