先週末、日経平均が、400円弱下げる。かなり美味しい状況であるが、もう少し下げそうである。中国の金融政策が、引き締しめられるということであるようである。
しかしながら、中国に金融政策の引き締めが可能なのであろうか。地方政府のはりぼての経済成長が、真の姿を映し出すことになり、さらに、偽りの経済状況であっても、現状の中国における共産党に対する不満を押さえ込んでいるのは、中国の経済成長である。しかしながら、モノには限度がある。中国の幻影も、真実であるということを主張するにも限度があるのである。もうそろそろ、年末である。おそらく、利食いが出ているというところだろうと考えている。
今週は、FOMCがあるが、経済は緩やかに成長している。雇用の増加は、苛立つほどに遅いぐらいの内容である。日銀の会合要旨も、金融緩和するぞというぐらいのものである。あまり、市場に影響を与えないと考えている。年末までに、ポジションを手仕舞いし、利食いをしたいというところが本音であるので、株が売られているのである。
年末に向けて、安いところは買うのが正しい答えであると考えている。もちろん高いところは売るのである。
中国の理財商品が、いつ爆発するかが問題である。中国政府が、金融を引き締めたとき。それが答えである。中国の金融引き締めが難しいのは、バブル崩壊と、密接につながっているからである。
アメリカの金融引き締めにより、少しは、中国のバブルも落ち着く可能性もあるが、金融引き締めをできるだけ引き伸ばしたいというのがアメリカの本音であるので、中国は、バブルの膨張に苦しむことになり、時間が経てば経つほど、バブルを崩壊させた時の、その破壊力は恐ろしいものになるだろう。
テレビで、理財商品で、資産を運用していた中国人が、払い戻しがなく、それに抗議して、銀行の前で、怪気炎を上げている状況が放送されていたが、その状況が、中国国内で、どれだけ認識され始めているかであり、状況が認識され始めれば、一斉に、資金が引き上げられる状況になるであろう。これもバブルの崩壊のはじめの一歩である。中国政府の引き締めが先か、中国政府の情報統制の限界が先か、鶏が先か、卵が先かというところである。
<為替相場>
ドル円 96.20~98.20
ユーロ円 132.20~135.20
ユーロドル 1.3650~1.4000
アメリカのFOMCがあるが、おそらく相場の動きはないと考えて良い。ここで、金融引き締めに動くことはまず考えられないからである。2月に、また、債務上限という神を祀る必要があり、そのことを考えると、FRBも市場に波風を立てることはないだろう。
円は、年末までに、95円を付けると考えている。貿易赤字の解消も、原発が止まっている状況では、難しいので、おそらく、そこまでの円高は、望めないと考えている。
<株式相場>
日経平均 13650~14450
どこまで安くなるかが問題である。割安銘柄、及び、ワケアリ銘柄に買いを入れている。
割高なものは売っているという状況である。