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【OLC】14年3月期は会社増額修正見通しよりも上振れ

東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは10月18日、今
2014年3月期の通期見通しを上方修正した。期初計画に比べて、売上高は466億円
増額の4603億円、営業利益は239億円増額の1066億円を見込んでいる。年間入
場者数についても、期初想定の2770万人から、3070万人へと目標を300万人上
積みした。

 東洋経済では「会社四季報」秋号(9月発売)で、オリエンタルランドの今14年3月
期の営業利益を1050億円と独自に予想。今回の会社修正計画はこの四季報秋号の予想
に近い。

 ただ、TDRの今年度上半期(13年4~9月)の入場者数が1535万人に達してい
ることから、ハロウィーンやクリスマスなど人気イベントが続く下半期(13年10月~
14年3月)の入場者数は上半期をさらに100万人以上上回り、年間で3200万人程
度まで膨らむ可能性がある。

 入場者数3070万人を前提にした会社側の修正計画はなお控えめであり、オリエンタ
ルランドの今期業績は、下表のように売上高4700億円、営業利益1200億円前後に
達するものと東洋経済では見ている。

 業績好調の背景には、TDRで4月15日から来年3月20日まで340日間にわたっ
て開催されている開業30周年イベント「ハピネス・イズ・ヒア」の効果が大きい。新ア
トラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」をゴールデ
ンウィーク明けの5月7日にリニューアル開業したことなどもあり、想定を上回る高水準
の入場者数が積み上がっている。

 主力のテーマパーク事業のみならず、地方などから宿泊込みで訪れるゲストも通常年度
に比べて増えており、ホテル事業においてもTDR周辺の直営ホテルで想定を上回る高稼
働率を維持。会社側が今回発表した修正計画は、現時点での「最低線」ともいうべき保守
的な見通しといえそうだ。

 なお、オリエンタルランドは同じ10月18日に、来年4月1日の消費税増税に合わせ
て、チケット料金を改定することも合わせて発表した。ワンデーパスポートの場合、大人
は従来の6200円から6400円に、中学・高校生は5300円から5500円に、幼
児・小学生は4100円から4200円に値上げされる。

 各種チケットの平均的な値上げ率はちょうど消費税率アップに見合った3%前後にとど
まり、オリエンタルランドの業績に対する影響は中立的となりそうだ。国内テーマパーク
市場におけるTDRの圧倒的なシェアから見て、値上げによる集客への悪影響もほぼゼロ
と見られる。ただ、来15年3月期はむしろ、今14年3月期が開業30周年効果によっ
て大きく押し上げられた反動で、売り上げ・営業利益ともいったん反落する可能性がある

 

 (百万円)    売上高  営業利益   経常利益    純利益 1株益¥    1株配¥
連本2013.03      395,526     81,467     80,867     51,484    617.0        120 
連本2014.03予     470,000    120,000    120,000     72,000    862.5    120-130 
連本2015.03予     450,000    100,000    100,000     62,000    742.7    120-130 
連中2012.09      188,387     39,080     39,141     25,536    306.1         60 
連中2013.09予     230,030     58,450     57,580     35,940    430.6         60 

 

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