相場が動けば休みもへったくれもない。
こんな事は、およそ外務員の常であろう。
連休中の家族サービス? そんなモノは捨てちまえ。
最初のうちは全くその意味が判らなかった。
ある年の事。
この時期、GW中に海外の相場が大変動した。
大変動はしたが、こっちは休みである。関係ない・・・。
そこへ電話。
全員会社に集合だと。
何故?何で?
休みだろう?海外は動いてるが、休み明けでいいじゃないか。
何故、連休中に集合せねばならんのだ?
皆、疑念を持ちながら会社へ・・・。
中には家族旅行中、呼び戻された社員もいた。
そんな社員に対し、会社に使われている馬車馬のような役員が言う。
「さあ!海外相場が暴落してる。今こそ、金集めのチャンスだ。」
この機会に、金を集めて来いと言うワケである。
金集めのためなら社員の生活など関係ない。俺は、役員の顔にそれを見た。
社員は捨て駒、代わりはいくらでもいる。
バブルが落した、商品取引業界の末路がそこから始まった。
そうして時は流れた・・・。
業界にそうした無理なツケが回ってきたのだ。
会社サイドで動く時代は、とうに終ったのである。今や、他人のいう事を聞いて
投資する人間など殆んどいない。
投資家は日々成長している。
これを理解出来ないブローカーはいずれ衰退するであろう。
事実、倒産した会社をかなり見てきた。
厳しい事を言うようだが
彼らは皆、この時代に取り残された人種なのである。
厳しい業界で、厳しい情勢を生き抜いてきたのは判る。
ならば尚更、今こそ大いなる変革が必要なのではなかろうか。
このままでは、対面営業は壊滅する。