前回の日記で少し書いたのですが、ある商品を作ろうと思いまして、ある材料をネットで購入しようと思ったのです。
そうしましたら、このときに「またか!」と思うことがあったのです。
それはいくつかのネットショップは、「在庫を持っていない」ということであります。
でもそれらの店というのは、注文を受けましたらどこかの店で商品を仕入れてお客様に届けなければいけないわけですから、どこかに大元の店があるはずだと思い、探しましたら、ありました・・・。
インターネットビジネスの本質って、こういうことなんだろうなと思いました。
ところでトヨタ自動車は、今期営業利益が1兆9400億円というとてつもない業績予想が出ていますが、その強さの秘密は、今や誰もが知るカンバン方式であります。
在庫を持たず、必要に応じて調達して組み立てていく・・・。
これって、似てますよね・・・。
ビジネスで儲けるっていうことは、手品のようなものであります。
誰だってお金が欲しい。
それを手に入れるには、他の人より優れた手法を使わなければならない。
その一番の手法として、私はこの在庫持たないということがあるのではないかと思うのであります。
それがインターネットビジネスの秘訣、というか本質なのではないかと思い至ったのであります。
と、ここまで思考がたどり着いたときに、私はとてつもない敗北感に襲われるのであります。
私はある商材を、倉庫が底抜けしそうなほど抱えてしまっているからであります。
敗北を認め、巨大な損失を計上するのは、とてつもない恐ろしさであります。
私の今までのあらゆる努力が、その瞬間にこの世界から姿を消すのでありますから。
私はまだそれは出来ません。
ちなみに自分の商材を安値で叩きうることは絶対に致しません。
誰かがそれを使って儲けることは、絶対にあってはならないことですからね。
だからそれでしたら損は出しても、商材は再流通出来ないように破壊し、廃棄します。
戦国三大梟雄の一人・松永久秀が、信長に平蜘蛛茶釜を奪われるくらいなら、平蜘蛛と共に自爆する道を選んだのと、同じ心境であります。
ちなみにIモード開発者の松永真理さんは、松永久秀の血を引いているという話もあるようです。
で話は戻りますが、という最悪の覚悟を持って、私は最後のあがきをしようかと思います。
一つは、試してみたい商品開発を実行すること。
でもこれは、よくよく頭の中でイメージしてみたのですが、あまり上手くいかないかも知れません。
もう一つは、最良の在庫管理オペレーションを構築することであります。
いつか私の仕入れ価格より高く、利益の出る水準で注文が入ることを信じ、その時のためにもっとも安いコスト(労力)で管理する仕組みを構築する。
簡単にいうと、整理整頓なのですけれども、それを今後やろうかと思います。
二つ目の方は、数日前からやらなきゃなと思っていたことですけどね。
在庫を持つメリットは何か、要はこの二つしかないと思うのです。
在庫から新商品のアイデアを生み出すこと。
在庫の激安管理オペレーションを構築し、コストカットを商売とすること。
と、前置きはこのくらいにして、本題の私の注目目柄「2402 アマナホールディングス」(http://amana.jp/ )への提言であります。
ずっと以前の株主総会で、アマナHDの従業員の給料って高すぎね?との声が上がったときに、社長は「うちは在庫を持たないビジネスですから(その分人件費にコストをかけてる)」という話でしたが、それは言い換えれば、従業員が在庫なのであります!
私は天才を求めているわけではありませんから、イメージの上からイメージを作れという要求は致しません。
経営者に新規ビジネスの創出を求めたりは致しません。
ただ現物在庫を元にして、新しい商品のイメージをつくることはして欲しいのです。
つまり従業員には、それを求めて欲しいのであります。
例えば管理部門。
経理や総務は、小さな企業なら年収200万円に満たないパートのおばちゃんが、事務所の清掃や来客へのお茶くみも含めてこなします。
年収で300万円とか400万円とか払う必要ってなんですか?(まさか500万円とか600万円とかは払ってはいないと思いますけど!)
例えばクリエイター。
小さな事務所なら、営業兼クリエイターですよ。
外部からカネを持ってこなければ、クリエイターではないのです!
専属のクリエイターを雇う必要ってなんですか?
例えば営業職。
世の中の営業職の3割は、実は給料の支払いゼロであります。
売上をとれないと会社が判断すれば、鬼軍曹を使って、給料を要求させずに自主退社に追い込みます。
良いとか悪いとかではないんです。
ビジネス社会では、ビジネスであるか、そうでないかが問われているのです。
新商品開発を開発して利益実績を出せない者に対しては、激安管理オペレーションを構築し、その者のコストカットで利益を創出させるしかないと思うのであります。
3年連続ほとんど利益無し!
これはビジネスとして許されることなのでしょうか?
ビジネスに取り組まない者を、経営陣におく必要はあるのでしょうか?
筆頭株主である社長の進藤さん、どうお考えますか?