先週の相場の動きは、前半下落で、後半上昇であった。先週の前半は、17日が、アメリカの債務上限問題の期限であるので、その前に持ち株の量を減らしておこうとの動きによる下落と、先週後半は、その動きを当て込んでいた空売りの買い戻しによる上昇といったところか。
17日の木曜日が期限であるが、おそらく、ギリギリまで、交渉がもつれ込むのは間違いないと考えている。それが、支持者という観客にたいする政治家のアピールになるからである。世界経済を危険に晒して一生懸命交渉しましたというアピールである。
今回の共和党から出された案は、デフォルトを6週間伸ばし、その間に、オバマケア法案審議しなおすというものである。オバマは、シリア問題でも、出兵しようとしていたようであり、これはオバマの求心力が低下していることから来ていると考えられる。今回の問題も、そこに絡んでいるので、オバマもそうは簡単に、オバマケア法案で譲歩したがらないところである。6週間伸ばすことで、最もよい、落としどころを探ろうというところであろう(6週間伸ばしたところで、意味がないのであるが、6週間後また、相場に波浪注意報が出るのである。6週間の猶予期間は、共和党の強硬派の説得のための時間というよりも、強硬派に、花をもたしてやるための時間である。さすがの強硬派も、デフォルトを望んでいるわけはなく、票が欲しいための示威行為である)。
来週の相場の動きは、難しいところである。アメリカの経済的破綻が、100%ないとは言い難いところである。となれば、買いは難しいところである。しかしながら、ここは買いたいところである。17日までのどこかで、おそらく、下落があれば、そこが買い時となるのではないか?ウシ象は先週の前半に、少しばかり買わして頂きました。
今週は、木曜まで、アメリカの債務上限問題が、相場の動きの核になるので、指標は、18日の金曜日の中国の指標が出るが、これが、面白そうである。
為替は、円の動きだけが目立った週であった。