市場は今週中の早期決着を期待しているようで、短期的にでも債務上限が引き上げられれば、ドルが買い戻されるという想定の元、円全面安でもありドル全面高の展開となっています。つまり、今週の相場的には今日明日中に決まるかどうかが焦点ですが、まずは現状についてまとめていきましょう(*´ω`*)
今のところ具体的な進展はありませんが、民主党と共和党の両党が共に短期間の債務上限引き上げ措置について、前向きな姿勢を示していることは確かです。まずはデフォルト(債務不履行)の回避へ向けた第一歩を踏み出したというところでしょうか。
ここからはまた交渉ということになるのですが、まずはその短期的な債務上限の引き上げの期間について、現段階では2015年以降に棚上げするというのが有力視されています。まず数ヶ月といった期間で、債務上限が引き上げられるのであれば、市場としてはかなり安心感が得られると考えれるため、それなりにドル買いの動きが出てきそうです。
ただし、数週間(2~3週間前後)となった場合には、目先のデフォルトリスクは確かに解消されるのですが、この程度の期間では、民主党と共和党の溝が埋まるのかといった疑問も出てくると思われますので、値動きとしては限定的になる可能性を想定しておきたいところです。
そして、問題は実際に引き上げられる可能性についてですが、これはかなりの確率というか、短期的な引き上げはほぼ100%行われるでしょう。まぁここまで来てアメリカがデフォルトに陥るというのは考え難いですからね(b´∀`)ネッ!
しかしながら、週内に決着するというのは甘い見通しなのかなと思います。というのも、民主党のオバマ大統領側はいかなる政策上の条件もつけないと主張しており、短期的な債務上限の引き上げに合意する代わりに、何らかの条件を付与したい共和党側とはやはり隔たりがあるのが現実です。
最近の世論調査で共和党の支持率、好感度ともに下がっており、今回の財政協議で敵役にされつつある現状を考えると、早めに共和党が方針転換するのではないかという報道もありますが、果たしてどうなるか・・・といったところです。
ゆきママ個人的には早期決着は難しいのではないかな~とい気がするのですが、当たるかどうかはかなり微妙なので、あまり当てにしないようにしてください(;´∀`)アテニハナリマセン…
現状についてはこんなところですが、そんな中でまず注目したいのは下院共和党指導部が本日の24:00ごろに記者会見を予定しているので、そこで今後の共和党の方針というのを見極めたいところですね。新たな案が提示されるなどすれば、内容次第でドル・円が一段高となる可能性もありますが、中身が微妙だったり方針が示されないようであれば失望の売りもあるかと思いますので、この時間帯にトレードする際はご注意を!
債務上限の短期引き上げに関するアメリカの現状についてはこんなところ。それではここからは昨日今日のドル・円相場を見ていきましょう。
昨日の海外市場は、1ドル=97.10~97.60円台での値動きとなりましたが、概ね小幅な値動きにとどまりました。欧州市場は、小動きで様子見ムードとなりました。東京市場では堅調な推移となっていましたが、欧州勢は見極めたいとの向きが強かったのか動意に乏しい展開となりました…