濡れる量は一緒とTVでいってました。と友人に聞いたので、ちょっと思考実験してみました。
ビーカーを2つ用意します
一つは、限りなく遅く動くため静止しているのと変わりません
もう一つは、時速1キロぐらいで移動しています
二つのビーカーが存在する空間には、同じ密度の雨が無限の広さで降っています
1分後、二つのビーカーのそこにたまった雨量を測定します
こんな感じでしょうか?
この場合、ビーカーが動いていることは無視できるそうです。両方のビーカーには同じだけの雨が蓄えられていることと思われます。
これを、現実世界に当てはめてみると、「走っても歩いても単位時間当たりの濡れる量は変わらない」という結果になると思います。
ただし、現実世界で走っている人は、歩いている人よりも早くゴールにたどり着くため、雨にさらされている時間が短くなり、より少なく濡れるでしょう。
ちなみに、側面に当たる雨ですが、下記のようになると思います。
二つの戸板を用意します
1つは光速で移動し、もう一つは光速の1/2のスピードで移動します
空気の粘度や相対性理論による時間の遅れは無視します
移動する空間の雨の濃度は均一であることとし、二つの戸板は同じ空間を二度通らないものとします
1分後、戸板の側面に付着した雨量を測定します
こんな感じでしょうか?
この場合、二つの戸板から見ると雨粒は「限りなく止まって」見えるはずです。つまり、純粋に[戸板の面積×移動距離]で通過する範囲の雨粒の量が、濡れる量になりますので、光速で移動する戸板の方が倍濡れます。
つまり、スピードにかかわらず、移動距離に比例して濡れることになります。
現実世界では、ゴールがなければ走る方が良く濡れ、ゴールがある場合は、スピードにかかわらず濡れる量は一定です。
総合すると、「やはり走った方が濡れない」という結論になりそうです。