(この話は、フィクションか否かは皆さんの判断にお任せします。
…任せる必要は皆無に思えるけれど)
私には師匠がいる。
株の師匠だ。
…といっても、株に限った話ではなく、投資の師匠と呼ぶべきだろう。
その師匠(以下、ししょー)には私以外に弟子がいるが、
当面は登場しない予定だ。どうでも良い話だが。
さて、今日はししょーのお宅にお邪魔する。
手土産は準備済み。
黒船のどら焼きだ。
ふんわりした食感で上品な黒糖の甘み。
これならクチウルサイししょーも納得してくれるはず。
(できればどんな物でも満足してえる、物わかりの良いししょーだったら良いのだが)
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―――――
―――
―
ししょー
「よくきたな。
でも、まさか手ぶらで教えを請うなんて度胸は持ち合わせてないよな?」
私(以下、アツト)
「モチロンです。この黄金色のどら焼きをお代官様に…」
※実際は黄金色ではなく、普通のどら焼きよりややココア色です。黒糖を使っているから。
気になる人は、「黒船」「どらやき」でググってね!
ししょー
「合格点。
飲み物は緑茶はないから紅茶でいいね?」
アツト
「あ、できればコーヒーが」
ししょー
「紅茶でいいね!?」
アツト
「は…、はい。」
(数分後
)
ししょー
「で、今日はどうした?
日本株が順調だってのに、やらかしたのか。」
アツト
「あの、なんで私が食い物にされる筋書きなんでしょう?
…まそれはさておき、こんな記事を読みました。」
(The Huffington Post Japan より)
http://www.huffingtonpost.jp/2013/08/29/hello_kitty_planes_n_3840460.html?utm_hp_ref=japan
台湾のエバー航空、キティをジェット機に採用。
2013年8月30日
アツト
「で、もう一つ目にした記事がこれです。」
(afpbb より)
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2970211/11407873
エールフランスで金塊約50キロが盗難
2013年9月25日
ししょー
『二つの記事の関連性といえば航空機だな…?』
「ニュースをチェックしている事は関心。
で、アツトが言わんとしていることは何?」
アツト
「キティ・ジェットに金塊の盗難。
この二つの記事を目にした時、閃いたんです。
次の投資対象はこれだと!」
(IEIより)
http://iei.jp/3902/
※説明略。
ししょー
「…どうしてこうなった
」
アツト
「つまりですね、台湾の航空で採用されているほど世界的に認められているキティ。
そして、誰もが盗んででも手に入れたくなるゴールド。
この二つを掛け合わせたらものこそが、素晴らしい投資対象であると。
つまり、純金キティこそ(以下略)」
ししょー
「その発想はなかった (苦笑)
…そして、その選択肢(純金キティ)はない。」
アツト
「良いと思ってのですが…。ダメですかね。」
ししょー
「ダメ。」
アツト
「にべもないですね。」
ししょー
「まず、プレゼント用でもないのに男のお前が買うのはない。」
アツト
「ハッ、確かにそう言われてみれば。」
ししょー
「…そこはしっかり認識しなさい。
次の理由は、金細工だから金の延べ棒やコインに比べ、値が張る。
あと、投資対象を決定するにいたる理論がメチャクチャ。
キティと金を結びつけるのは強引だし、
泥棒が盗んだってだけで投資対象にするのは安易。」
アツト
「あう…」
ししょー
「でもま、2500個の限定だから人気次第で価値がでる可能性がある、
とだけフォローしておこう。」
アツト
「そう言えば、男のキティラーっていないんですかね?」
ししょー
「 …。」
【今回の教訓】
男が純金キティを買うのは、プレゼント用以外で適切なケースが見当たらない。
(ノリと勢いで書いたため、続編が出るかどうかは不明です。
そもそも、需要があるのかどうか? )