社史から学ぶ経営戦略

神奈川県立図書館に、社史資料室があります。

4Fのフロアすべてが社史の所蔵で、日本の産業史がつまっているような感じです。
社史と言うと、最も読まれない本、というイメージがありますが、読まないのはもったいない!といつも思います。

社史を読んでいると、ああっ、また同じこと繰り返してる...という場面がたくさんあり、これからも同じことするんだろうな...と思います。
そう、ある程度歴史のある会社ならば、これからの経営の方向性は、ほとんど社史に書いてあるのです。
日本企業は特にその傾向が強いです。
オーナー企業でない限り、日本の歴史ある大会社は、外部環境の変化に対して企業文化に即して反応します。
そう、反応です。社内では懸命に戦略を考えているように見えても、外部から結果を見れば、過去の歴史にしたがって反応しているように見えます。

経営書としての社史は、大変貴重です。

社史資料室でいろいろ見てきましたが、個人的には、日立製作所の社史が非常に面白いと感じました。
4件のコメントがあります
1~4件 / 全4件
ピーマンショックさん、こんばんは。

投資でも歴史の勉強はすごく大事だと思っていて、特にバブルなどは、一生のうちでそう簡単に経験できないので、過去事例の勉強はすごく役に立ちます。

日本企業はとくに、おみこし経営なので、おみこしがどこに向かうかは、社史を読めば良くわかります。
社史と言うと古臭い読み物のように感じますが、これを活用しない手はない!と思います。

ストリートアナリストさん はじめまして。

 

社史に関心あってきました。

 

神奈川にはそんなところあるんですね。一度行ってみたいです。

 

日立の社史もの興味湧きましたたまたま友人がいるので聞いてみたいです。

 

社史、会社によっては大イベントで作成するところもあるようです。

 

私の会社では社史編纂室なるものもありました。

 

たしかに、会社の歴史だけでなく、経営ポリシーや工場拡大、海外進出や

合併の歴史などもいろいろわかった面白いですね。

 

私も勉強してみたくなりました。

Asukauさん、こんばんは。

シャープの社史も壮絶ですね。
日本経済にどれだけ貢献したかがよくわかります。

シャープにとって不幸なのは、だんだん開拓すべきフロンティアがなくなってきたことでしょうね。
消費者の関心が最新機能から、ライフスタイルに合わせた製品に移行する中で、方向を見失っている感があります。
月並みですが、品質のいい製品を実直に作り続けることが、結局は勝ち残ることにつながるのではないかと思います。
はじめまして。

思わず創業者、早川徳次氏の率いたシャープの社史を見ました。丁稚奉公から始まり穴を開けないで済むベルトのバックルの発明、そして有名なシャープペンシル、鉱石ラジオもTVも、電子レンジもオールトランジスタ方式の電卓も国産化第一号。人に真似される商品を作れが社是。電子レンジはパナソニック(当時のナショナル=真似した電工ww)がスグに真似ました。その間関東大震災では妻と子供2名を失う・・と壮絶ですね。

また倒産の危機も、上場後の1950年、朝鮮特需の反動であり、この時は従業員を切るくらいなら会社を潰す・・と。しかし組合主導で希望退職者を募り銀行融資・・など。Wikiからの孫引き。

今は新しい売れるモノがない時代。
何があるのでしょうか?もう今ある延長線以外、何も出ないのでしょうか?
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