現在の市場は低位株、ボロ株がフィーバーしている。
日経は最高値更新直前の位置に戻して来ている。
この背景にあるものは余剰資金である。
低金利で行き場を失った投資資金や業績改善で大きく増えた収入、景気好転する日本に投資する外国人、さらに円安で受取額が増大した輸出代金などが株式市場に流入している。
昨日まで2桁台の銘柄がいきなりストップ高を付ける。それが連続する。
3桁台でも100円台が指定席だった低位株がロケット発射打ち上げ株価になる。
東急建設や鉄建などの低位建設株、業績悪いが万年低位株だったCVSなどに仕手筋が参入、仕手相場祭りとなっている。
中でも信用空売りが出来た銘柄には空売りを呼び込む手口がみられる。
いわゆる買い方による「疑似餌」、つまりオトリの見せかけの「空売り」だ。
これに引っ掛かる個人投資家が激増し空売りは厚みを増し、仕手株相場は一段と熱を帯び、まるで「熱気球」に乗ったかの如く上昇して行く。
仕手戦争は6ヶ月と言う期限がある売り方に不利だ。
当然な事に踏まれる。
空売りの恐ろしさを知らないドが付く素人投資家や、小金(こがね)を持った株世界の世間知らずの個人投資家がその被害をまともに受ける。
なまじ小金(こがね)を持っているが為に危機感が乏しい。
仕手はそう言うこがね持ちで世間知らずが大好物だ。
最初はそのうち下がるだろうと安易に考え売り乗せしたりして行く。
株価は一向に下がらず熱気球は上昇を続ける。
担保が不足する。貯金を引き出し注入する。更に株価が上昇する。有り金残らずかき集め投入する。
それでもまだ株価は上がる。遂にストップ高が起きる。ぎゃぁ”ぁ”ぁ”~!
100円台で空売りかけた株価が1週間か2週間で3倍、4倍になる。
買い方は笑いが止まらず押せ押せムード。一方、空売り方は売り禁にされて逃げ場を閉ざされた。
囲い込まれたオリの中でストップ高の集中砲撃を浴びせられる。
空売り方総崩れ、惨敗、潰滅の惨状が起きる。
小金(こがね)を持っていても1週間や2週間で実損1000万円なら耐えられまい。
市場退場者が相次ぐ事になる。
空売りをしてもいいけどね、踏まれたら「即ロスカット」は当たり前だよね。
当たり前の事が出来ずに空売りする者がいるのが株式市場。
だから株式市場は面白く、金が儲けられる場所と言う事になる。(▽▽メ)(▼▼メ)