大震災から、二年六か月が過ぎた。
私の町も災害公営住宅が、完成し入居者を募集している。
「内覧会」で見て来た人達には、評価は高い様だ。
しかし、初回の入居者募集では全室埋まらず、2次募集も始めているようだ。
高齢者の多いこの町では、「県立病院が再建される地区周辺の災害公営住宅が完成する迄
仮設住宅で頑張る。」と言う人達も多い。
「病院近くの災害公営住宅に、自分は入居出来る。」と考えているのは、有る意味凄いが、、、、。
町で1番大きなショッピングセンター迄、「バス賃が片道300円かかるから、絶対歩いていく。」と言ったおばあさん。
「俺は、前の家の所にビルディングを建てる。」と豪語する頼もしい若者。
「もう少し、様子を見よう。」と言って周囲を「唖然」とさせた若年寄達。
皆、震災から二年六か月を生き抜いて来た人達。
確かに「復興の遅れ」は、感じずにはいられない。
「防潮堤の建設」どころか「盛土、区画整理事業」も遅れている。
この町は津波と火災で焼失し、コンクリートの土台だけとなった家々が多い。
他の町では、津波で壊れた家をリフォームして生活している人達も多く
「あの火事は、余計だった。」と思わずにはおれない。