堅実さんのブログ

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占い(3) 9月6日(金) 19時46分

 占いは歴史始まって以来、今日まで細々と続いている。細々となったかは、明瞭である。科学技術の発展による。例えば、占星術は、天文学に展開し、物理学と相まってこの世界はビッグバンから始まったという仮説までになっている。

 

それでは、人は何故、占いに関心を持つのかである。ここで占い師の素質とか能力とかを考える。わたしには占い師にはいわゆる超能力があるとはとても思えない。ごく普通の能力の持ち主だと思える。ただ、占いの方面の知識を持っていて、その知識を披露しているに過ぎない。それは物理学者が物理学の知識をもっているのと似ている。しかし占い師の知識の束は科学では無く、物理学者の知識は科学の知識である。ここが異なるのである。

 

 昔、放送大学の「科学の歴史と理論」(こんな様なテキスト)なるものを学習した。ここでは始めに、科学とは何かということから、始まった。一口にいうと科学理論は、再現性と一般性があるということだった。星の動きを占星術でみるか、天文学でみるかによる。

 

 占星術は多分に人の価値観がはいり、天文学は人のこうあるべきという、希望や判断が出来ないのである。占星術は星の位置関係から、この地球上にはこうなるという判断をするが、これは一般性が無く、その判断の結果は再現性が無いのである。これに対して、天文学は、一つのあるいは、数個の理論から判断するので、誰がやっても同じで再現性があるのである。繰り返しやっても、同じ結果になるのである。

 

 こんな分かり切ったことを、現代の人は知っているが、それでも何故、占いをとりいれるのかである。もっともわたしみたいに、へそ曲がりでどうしようもない人も数多くいるのも事実であるが。それは科学理論ではカバーできない、心のすきまがあるためだろう。言い換えれば、科学が万能になるまでに、至っていないことになる。

 

 

 

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