シリアの侵攻をオバマは無理やりともいえるこじつけ理由で、上院を賛成に持っていった。
しかも、民主党員の2人が反対票を提出し、ぎりぎり通過。
来週、果たして下院を承認に導けるのか。
かなりの混戦が予想される。
G20首脳会合が開催されるロシアでは、早くもプーチンとオバマが火花を散らしてシリア侵攻の是非を主張。
久しぶりに面白い外交戦線が展開中です。
オバマは多国数の承認を取り付けられるのか、プーチンはオバマを説得し国連での多数決に持っていけるかどうか、
見ものです。(メディア的にはかなりの食いつきですね。)
予測は不可能ですが、株式市場にとって最大のイベントなので、各国のヘッジファンドは結果を見定めようと多角的に考察しているのでしょう。(決断の猶予は明日一日。)
私の個人的な感想は、
プーチンに軍配。
理由は、プーチンの発言は正当性が有り一般庶民に理解されやすく、正義感に満ちている。
たとえば、以下の発言。
「英国議会のシリア軍事介入への投票は意外だった」結構まともだなと理解を示す。
「米国はシリアの化学兵器使用の証拠を提供する必要」あるわけないと見越している。
「もし米国がシリアを攻撃するなら非常に悲しい」世界の平和主義者を見方に。
又
「米大統領とG20でシリアに関し議論望む」とまで言って、自信満々である。
対するオバマの発言には、説得力に欠ける部分が多いと思う。
たとえば、以下の発言。
「シリアの化学兵器使用は米国を脅かす」侵攻する事で後々米国民を脅かすのでは。
「シリアへの行動は限定的なものを検討」それで片付くと思うことが安直過ぎる。
「シリアへの対応を誤ると一段の攻撃リスクが増す」侵攻する事が余計にリスクを呼ぶのでは。
しかし、お互い大国同士で本国政府への面子が有るので、簡単に話に乗ることはなく、物別れのまま時は過ぎるのでしょうか。
オバマは“レッドラインを超えたのでお仕置きだ”だけですまない事態に直面している。