堅実さんのブログ

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占い(2) 9月4日(水)15時05分

古代中国の殷(紀元前17世紀頃から紀元前1046年というから随分古い時代)の時代、甲骨文(カメの甲に文字を刻んだもの)に、熱した金属棒を差し込み、そのひび割れで世の中に何が起こるか占ったという。またバビロニア(紀元前23世紀頃)には占星術があったが、いずれも科学とは言えないものであった。この2つは中学か高校の歴史で出ていると思います。今は21世紀なので、そうとう古くから占いはあったことがわかる。

 

こんなことを、読んだことがある。終戦後になり、未だ道路が暗い時に、路端の占い師が、「あんたはこうだ。」と言い目の前の本の上に両手をかざして、神妙な顔をしながら、しばらくして「ここに書いてある。」と言い本を広げた。それを見て、通行人は言っていることと、本に書いてあることが同じなので、すっかりその占い師を信じてしまった。しかしこの本はその開いたページしか開けず、後は全て糊で付けてあったのである。誰が開いてもそのページしか開けないのである。つまり、すっかり占い師なる者に騙されたのである。

 

またこれは、母から聞いたことですが、前橋に○○暦とか何とかいう(今は無いのではっきりしておりませんが)運命鑑定があった。きょうは、無料で鑑定するというので、待合室(と言っても、木製の長椅子があるだけ)で隣の婦人と待っている間、雑談をしていた。先にその婦人が鑑定してもらい、喜んで出てきた。次に母が鑑定してもらうと、母は何も言わないのに、鑑定師なるものは、母のことについてあれこれと話だした。全て当っているので、母は感心していると、これから先は料金が幾らになると言われて、料金を払うなら要らないといい、帰った。後で考えると、その先の婦人が鑑定師に母のことを、喋っていたことが分かった。

 

これと、同じことがある。これは、本か何かで見たことですが、2人の婦人が同時に鑑定してもらった。鑑定師は老婆であった。鋭い目つきで、一人の婦人をじっと見つめていてやがて「胃が悪いようじゃの」と言った。その婦人は何も言わないのに、自分のことを見透かされてびっくりしたが、これはこういうことだ。

もう一人の婦人が、座布団を用意してある。その座布団はあらかじめ、どこが悪ければこの座布団というようになっていたのである。老婆の鑑定師はその座布団を見て言っただけのことである。

 

 

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