現在の相場はシリア情勢の緊迫化が問題となっています。いわゆる2011年からのシリア内戦ですね。政府軍と反体制派による武力衝突が続いて内乱が続いています。
あまり報道するメディアがあるかどうかはわかりませんが、今回のシリア危機は完全にオバマ大統領の失策が要因としてあるでしょう。
ターニングポイントはおそらく、オバマ大統領が再選した直後に、安全保障会議のアドバイザーであるデンプシー米統合参謀本部議長(アメリカ軍を統率する軍人のトップ)が反体制派への武器の供与の検討を提案したところでしょう。これに関しては当時の国務長官である、ヒラリー・クリントンも支持し、アメリカ国内では武器供与へ大きく傾きました。
しかしながらオバマ大統領は慎重論を唱え、トップダウンでこの流れをストップしました。これに関しては重大な決断をできずに先送りしたオバマの誤算・・・むしろ失策と言えるでしょうね。
ただ、アルカイダとのつながりのある反体制派もあるわけで、反体制派に武器を供与するとアルカイダを強化することにもつながりかねないという大きなジレンマもあるんですけどね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー それでも結果論だけで言えば今のところミスったなっていう感じがします。
泥沼化の様相を呈していますが、今後のシリア情勢を含めてアメリカの動きには注目しておきたいところでしょう。実際に軍事介入となればドル売り(円高)・株安に作用することになります。
そして、昨日今日のドル・円相場について振り返っておくと、昨日の海外市場は1ドル=98.20~98.70円台の狭いレンジで忙しい動きとなりました。欧州市場は、ロンドン市場が休場となっていたことから、閑散として商い薄。ほとんど値動きのないモミ合いが続きましたが、底堅い株価を好感したのか終盤にはやや上値を伸ばしてNY市場へ…