こんにちは。
今日の日経平均は13,532.61円と前日比で200円以上の大幅な下落で始まりました。
この始値の値は、昨晩の米国市場でNYダウが下落したことを受けて円高ドル安とシカゴグローベックスの日経平均先物が前日の東証終値比で大幅な下落となったことを受けたものです。
円高ドル安が8:58の1ドル97.03円からじゃ円高ドル安に進まなかったこともあり、朝の寄付きの始値を本日の最安値として売り一巡後に買戻しが入って9:37には13,661.77円まで戻しています。
その後は香港や上海などの中国関連の株式市場が開いた後の相場急変への警戒感からか10:20に13,587.90円まで再び下落しました。
香港ハンセン指数が前日比約-100香港ドルと比較的小幅下落で始まったことなどを材料に、10:46には1ドル97.47円まで円安ドル高となって日経平均は10:48にはは13,647.85円まで戻しています。
しかし、その後は香港ハンセン指数が徐々に下落したことを受けて円高ドル安と日経平均の下落へと転じ、11:35に1ドル97.29円で日経平均は11:30に13,578.35円で前日比-174.59円のマイナスと、朝の寄付きに近い水準まで下落しています。
東証の昼休み時間中に、光大証券が自社のシステムエラーにより上海総合指数を構成する大型株に誤った買い注文を入れたため、相場が急変して大幅に上昇しています。
この誤発注により、上海総合指数が日本時間11:52(上海時間10:52)の2,064.84から日本時間12:01(上海時間11:01)の2,159.40へ一時5.6%、日本時間12:25(上海時間11:25)の2,148.39へ急伸しています。
これを受けて、香港ハンセン指数も日本時間11:57(香港時間10:57)の22,360.94香港ドルから日本時間12:08(香港時間11:08)の22,561.34香港ドル、日本時間12:59(香港時間11:59)の22,663.75香港ドルへと上海総合指数より少し遅れて急伸しました。
こうした香港・上海市場の大幅上昇を材料に、ドル円相場も日本時間11:39(香港・上海時間10:39)の1ドル97.25円から日本時間12:41(香港・上海時間11:41)の1ドル97.67円へ約0.4円の円安ドル高となりました。
それを受けて、日経平均の後場の寄付きは13,680.64円で前場の引けより約100円高いギャップアップで始まり、13:58には13,739.52円まで値を戻して一時13,700円の大台を回復しました。
香港ハンセン指数は後場の寄付きで22,660.02香港ドルと前場の引けとほぼ同じ水準で取引が始まりましたが、日本時間14:04(香港時間13:04)には22,501.75香港ドルへ後場の取引開始直後のわずか4分間で約160香港ドルの急落となり、日本時間14:24(香港時間13:24)には22,449.10香港ドルへ20分間でさらに約50ドル下落したため、後場の寄付きから24分間で合計約210香港ドルの急激な下落となっています。
上海総合指数もやはり後場の寄付きで2,151.99とほぼ同じ水準で取引が始まりましたが、日本時間14:16(上海時間13:16)には2,104.33へ、日本時間14:25(上海時間13:25)には2,093.54へ後場の寄付きから25分間で合計約160の急激な下落となっています。
こうした香港と上海の後場の寄付きからの急落の影響を受け、日経平均も日本時間14:22(香港・上海時間13:22)には13,616.18円の後場の最安値を付け、13:58からのわずか24分間で約120円急落することになりました。
その後も一進一退を繰り返して日本時間14:46(香港・上海時間13:46)には香港ハンセン指数が22,429.71香港ドル、上海総合指数が2,078.79と東証の後場の取引時間中の最安値を付けたため、同じ時間に日経平均は13,625.43円と後場の最安値に近い水準まで下落しました。
そこから日本時間15:00(香港・上海時間14:00)大引けにかけては買い方が買い上がる形で値を戻して日経平均は終値で13,650.11円で前日比-102.83円(-0.75%)と朝の寄付きの始値より下げ幅を小さくして終えることになりました。
同時刻の香港ハンセン指数は22,481.73香港ドル、日本時間14:59(上海時間13:59)の上海総合指数は2,090.58となっており、日本時間14:25(香港・上海時間13:25)前後につけた東証の後場の取引時間中の最安値を上回っており、日経平均の14時台後半の値戻しを支援する材料となったようです。
こうした相場展開となって日経平均は終値で13,650.11円で前日比-102.83円(-0.75%)と朝の寄付きより小幅な続落となりましたが、東証一部の騰落銘柄数は値上りが426(24%)で値下りが1,184(67%)となっていますので、下落幅の割には幅広く売られた形になっています。
なお、TOPIXは1,142.65で前日比-9.17(-0.80%)、東証一部時価総額は前日比-0.75%となっており、昨日より下落幅を縮めたものの、ほぼ日経平均と同じ下落率となっていますので、この点からも本日の東証一部の大型株は幅広く売られて下落したことが明確になっていると思われます。
この様な東証一部の大型株の続落にも関わらず、JASDAQ指数が前日比+0.30%(TOP20が前日比+0.88%、スタンダードが前日比+0.23%、グロースが前日比+1.84%)、マザーズ指数が前日比+0.60%と小型株・新興株の指数はほぼ全面的に前日比プラスとなり、JASDAQ TOP20以外は続伸となるなど小型株・新興株はおおむね堅調な2日間となっています。
なお、本日の売買金額は東証一部が1.62兆円と前日の1.69兆円、東証二部も137.52億円と前日の118.07億円より増加して前々日の138.65億円とほぼ同水準となっており、相変わらず薄商いとなっています。
個人投資家が好む小型株・新興株のJASDAQスタンダードは539.77億円と前日の589.50億円とほぼ横ばいだったものの、JASDAQグロースは145.99億円と前日の68.88億円と前日から増加しており、こちらの取引は薄商いながらも極端な現象は見られません。