映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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今一歩あげられるか

週末の日経平均は、14466.16(+460.39)と窓をあけて大きく上昇。基準線、雲の上限、転換線14216を一気に上抜けてきており、MACDも反転、シグナルを上に突き抜けてきている。形の上では上昇基調を取り戻したかに見えるが、出来高は増えておらず、5月23日の高値からの下降トレンドラインにはまだ届いていない。週足はこの間の調整でも、基準線、転換線を割らずに上昇基調を維持しており、週足MACDも頭を打ってきているが、シグナルの上。中期トレンドは守りきり、目先勢いを取り戻しているようにみえるが、まだ目先の下降トレンドを覆したというところまでは言えないようだ。もう一歩踏み出せるかどうか。


問題はドル円の動きだろう。米経済指標の好調を受けて、円安方向に大きくふれ、99.96と基準線99.54近辺まできたが、雇用統計が16万と予想を下回ったことから、再び98.9と転換線99.00を下回ってしまっている。ただし週足はこの間転換線97.64、基準線97.29を割ってはいないで中期の円安基調を保っている。月足をみると、100.35あたりを走っている月足雲の上限を5,6,7月と挑戦しつつ跳ね返されている格好だ。為替がこの月足雲の上限を超えられるかどうかが、当面の中長期的なトレンドを決める鍵のようになっている印象である。


アメリカの経済の回復の伸びは緩やかで住宅着工は3月から鈍化してはいるが、鉱工業生産指数も、小売売り上げも、自動車販売も長中期的には上昇傾向にあるように思われ、10年もの国債の金利も、4月をボトムにあげてきているので、中長期的には、金利差拡大→円安→輸出企業の業績改善というシナリオは崩れてはいないように思われる。ただし、ドル円が100円の節目をきれいに抜けないように、市場はまだ中国経済の問題など、さまざまなリスク要因に神経をつかっていて確信を持てていないでいるようである。
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