ドル建ての金は、米経済指標改善やドル高に圧迫され下落歩調をたどっている。1日に発表された米経済指標で景気回復への期待感が高まったことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和規模の早期縮小をめぐる観測が再び広がった。そのため、ドルは主要通貨に対して上昇、ドル建ての金は割高感が生じ売りが誘われた。しかし、今夜には米雇用統計を控えて大きくは動きにくく、積極的な売りは手控えられている模様である。先に発表されたADP全米雇用報告が良好な内容だったことから、7月の米雇用統計も強い内容になるとの見方が広がっている。さらに、先日のFOMCでは緩和規模縮小時期の手掛かりが得られなかったため、今夜の米雇用統計への注目度は一段と高まっている。すでにNY時間外は1300ドルの大台を割り込んで来ている。
本日夜間取引時間は、7月の米雇用統計(21:30)のほか6月の米個人所得・消費(21:30)などの発表が予定されている。特に、米雇用統計の数字しだいでは、各金融市場が大きく変動する可能性が高いため要注意である。
夜間取引レンジ 4,071円~4,157円
中川