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本日の東京市場は日経平均の終値が14,599.12円で前日比+92.87(+0.64%)と上昇して終えており、NYダウが7月12日と15日の晩に15,484.26ドルと7月12日比+24.34ドル上昇した流れを引継いだと見ることも可能ですが、円相場や香港ハンセン指数と上海総合指数の値動きの影響を受けてし過去日経平均先物の終値とは異なる結果となっており、実は中国などのアジア市場の影響を強く受けた形となっています。
本日も7月12日と同じく売り方が日本の取引開始前である日本時間8:30(シカゴ時間18:30)から日本時間8:45(シカゴ時間18:45)にシカゴグローベックスの日経平均先物を14,720円から14,620円まで約15分で100円という急落を生じさせています。
この時間帯の日経平均先物の売り材料となったのは、ほぼ同じ時間帯の8:30から8:42に1ドル100.07円から99.09円へ約1円近く円高ドル安になったことと、外資系証券会社の今朝の売買が最近続いていた数百万株単位から大幅に減少して僅か20万株の買い越しに留まったことと思われます。
こうした8時台後半の先物価格の下落を受けて、東証の日経平均の初値が昨晩のシカゴ日経平均先物の終値にさや寄せする通常のパターンとは異なり、朝の寄り付きの日経平均は9:00に約14,594.88円とそれよりも100円以上低くスタートし、本日の最高値が9:33の14,638.80円で、本日の最安値は14:01の14,588.88円と、日本時間8:45(シカゴ時間18:45)につけたシカゴ日経平均先物の14,620円が本日の上値の水準を決めた形となっています。
このようにシカゴ日経平均先物の終値へ接近することもなく終わりなりましたから、売り方としては株価を低めにする目的を果たせたといえそうです。
実は円相場は、東証の取引時間中で最も円高ドル安だった11:23で1ドル99.63円とシカゴ日経平均先物の終値の頃が1ドル99.86円から0.2円ほど円高ドル安だったに過ぎないのですが、日経平均の終値とシカゴ日経平均の終値を比べると約120円低い結果となっています。
前場を日経平均を中心に見て行くと9:10頃に先物が14,640円をつけたのを受けて9:10に14,632.80円、9:32に先物が本日の東証取引時間中の最高値14,660円をつけたのを受けて9:33に本日の最高値14,638.80円、10:18に先物が14,650円をつけたのを受けて14,634.19円と本日3回しかなかった14,630円を超える時間帯もありました。
しかし、香港と上海の市場が開いた10:30頃に14,620円を超えていたのですが、上海総合指数が日本時間11:15(上海時間10:15)に本日の最安値2,039.73、香港ハンセン指数が日本時間11:18(香港時間10:18)に本日の最安値21,212.45香港ドルを付けるなど軟調に始まったことを受けて、11:22には先物が本日の最安値14,560円をつけたのを受けて前場の最安値14,553.86円へ下落することになりました。
前場の引けの日本時間11:30(香港・上海時間10:30)には香港と上海が共に少し値を戻していたことを受けて日経平均も値を戻しましたが、朝の寄付きよりも低い14,570円前後に留まることになりました。
後場は寄り付きこそ前場の引けより少しギャップアップした14,593.80円で始まったものの12:47の後場の最高値14,602.19円の頃以外は一度も14,600円を超えずに終わるなど一段安の状況が続くことになりました。
前場が香港と上海の市場が開いた後に下落が生じたせいか、後場に香港と上海の市場が開いた時間である日本時間14:00(香港・上海時間13:00)に先物が再び本日の最安値14,560円をつけたのを受けて14:01に本日の最安値14,588.88円をつけるなど、中国株式市場の影響の懸念を感じさせる形となっています。
ところが、香港ハンセン指数も上海総合指数も日本時間14:00(香港・上海時間13:00)以降の後場は値を戻す形となりました。
香港ハンセン指数が日本時間15:04(香港・上海時間14:04)に21,366.61香港ドル、上海総合指数が日本時間14:56(香港・上海時間13:56)に2,063.50と共に本日の最高値に近い水準まで上昇したことを受け、14:20に先物が14,600円をつけて14:23に14,590.85円に、14:48の14,567.00円から終値の14,599.12円となり、朝の寄り付きとほぼ同じ水準で前日比プラスで終える形となっています。
なお、本日も先週末7月12日と同じく日経平均寄与度が最大となっているファーストリテイリングが35,300円で前日比-1,150円の大幅続落となって日経平均を引き下げているため、他の銘柄が日経平均の上昇率を上回る形となっています。
このような相場展開の結果、前日比で見た場合には日経平均は14,599.12円と前日比+92.87円(+0.64%)の上昇となりましたが、TOPIXは1,210.54で前日比+8.55(+0.71%)、東証1部時価総額が前日比+0.98%と共に日経平均の上昇率を上回り、東証1部は値上がり銘柄数901(51%)で値下がり銘柄数660(37%)と値上がり銘柄数が上回り、東証全体としては幅広く買われる形となっています。
また、JASDAQ指数が前日比+0.57%(JASDAQ TOP20が前日比-1.38%、JASDAQスタンダードが前日比+0.47%、JASDAQグロースが前日比+2.94%)、マザーズ指数が前日比+3.82%(前日:2.56%)となっていますから、小型株・新興株についても全体としては上昇していますから大型株から小型株まで幅広く僅かながら値上がりが生じた形となっています。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前日の2.29兆円から本日が2.32兆円と大型株は薄商いの状況が続いています。
また、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前日の724.44億円から本日が614.66億円、グロースが前日の248.64億円から本日が360.64億円と小型株や新興株も同じように薄商いの状況が続いています。
この後はいつもと同じく中国株やシカゴグローベックスの動きと、定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。