中国への対応として、経済・軍事大国で遠方にあるアメリカは、対立点が多いものの、戦略的互恵関係を重視し何とか良好な関係を築こうと努力しています。
一方隣国の日本の安倍政権では対立点が前面に出て、包囲網戦略をとられているようです。
中国側から見ればこの包囲網戦略は、日本側が尖閣での領海侵犯を繰り返す中国に反感を持つのと同様の思いで見ている可能性があります。国民の支持率上昇には効果があるかもしれませんが、賢明な策ではないと思います。
現在、両国の一部のマスコミや国民は誹謗中傷合戦を行い、日中関係は益々悪化しています。このままいくと、一部の暴走者の出現により、犠牲者が出る衝突の可能性が高くなるものと考えられます。
衝突での犠牲者が出た場合、株価の下落や経済への悪影響は避けられないものと思われ、国益を大きく損ないます。
また、北朝鮮の拉致問題でも、中国の関係が改善しない限り、前進しない可能性が高いものと考えます。
此の度、モンゴルに拉致問題で支援を要請し協力を得られるようになったとのことですが、北朝鮮の中国とモンゴルの影響度合いを考慮すると成功する可能性は低いものと考えます。一部のマスコミと国民は期待されるかもしれませんが?
安倍政権が今最優先でやることは、大きく国益を損ねた、歴史問題に関する海外各国の懸念を払しょくし(前政権の見解を踏襲する)、 米国及び韓国との関係改善を図り、中国に付け入る隙を与えないことだと思います。
その上で、中国との関係改善を図る為、尖閣問題を解決することです。それには、尖閣を昨年以前と同様な状態に戻すことです。方法や解釈は色々あると思いますが、妥協点を見出し、両国を昨年以前の友好外交と互恵関係の状態に戻して頂きたいと考えます。
追伸
今後の日本株価がどうなるか全く解りませんが、外交、国内政治、選挙結果予想、外部環境の変化等により、大きく変動する可能性があると考えます。従って、割安と考えられるものの押し目をコツコツと買い進め(目標まで上昇したものはコツコツと利益確定)たいと思います。但し昨年と同様のパターンも充分有りえる為、底値圏と思われる場合でも信用余力100%をキープした上で投資を行うことが無駄な損切りを抑えるのに有効だと考えます。現状は高値圏にあると考えますが、安易に空売りするとひどい目に合いそうです。
尚、昨年とは異なり、野党は何でも反対では無く、前向きな提言が多く、現状の国会がねじれている状態の方が、与党の暴走を抑え、経済成長、財政再建、行政改革、近隣諸国との関係改善等が進められると思われますので、与党が圧勝しない方が、日本株上昇が期待できると思います。