日経平均株価は14500円を目前にして大きく跳ね返されてしまいました。
アジア市場が全面安になったことに加え
近頃の日本株の過熱感も戻り売りに押された大きな要因だと報道されていますが
上海総合指数が再び2000ptから遠のく展開になっているのは少々気掛かりです。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE96704K20130708
因みに中国経済の減速が世界経済に大きな影響を及ぼすことは避けられませんが
対中輸出依存度が高いドイツの景気後退に繋がれば
ユーロ危機の再燃を誘発しかねないだけにドイツの経済指標にも注意が必要だと思います。
<ドイツの景気減速関連記事:但し株投資の好機という見出しは少々楽観的過ぎるかも>
→ http://finance.nifty.com/cs/news/news/38513/1.htm
仮にドイツ経済が悪化すれば、財政危機国の援助に対する世論の反発は一層強まり
ユーロ危機再燃の最大の火種になる可能性があります。
しかもドイツが金融緩和に積極的な姿勢を見せ始めたことは
並々ならぬ事態を想定している証拠であるとも言えそうです。
ところで中国の成長率は最悪の場合年率7%を割る可能性が高まっている様です。
しかし経済指標に関する中国当局の発表は従来から信頼性に欠け
7%を割っても割ったとは言わない可能性があるだけに、数値自体はあまり意味を持ちません。
ただ中国は内陸部に多くの大都市を抱えていることから
鉄道輸送の増減が経済の状況を知る有力な手掛かりになると思います。
また中国の売り上げ(輸出)比率が高い日本企業の業績を参考にするのも一つの方法で
当該企業の四半期決算を経時的にチェックして置くのも一考でしょう。
(例:マブチモーター・TDK・ヤマハ発動機・河合楽器・資生堂・ピジョン・・・・・etc)
<参考資料:中国の鉄道輸送及び電力消費量の推移>
→ http://members3.jcom.home.ne.jp/tanakayuzo/chinaelect/newpage10.html