Risks Ahead White BG / One Way Stock
2日、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が
下記の3行の格付けを下げました。
・バークレイズ:「A+」→「A」
・クレディ・スイス・グループ:「A+」→「A」
・ドイツ銀行:「A+」→「A」
このうち、バークレイズやドイツ銀行は、
外貨建てを中心に個人向け社債をしばしば発行しているため、
今後発行される個人向け社債の金利動向には注意が必要ですね。
---以下、参照記事(Bloomberg)---
バークレイズとクレディ・スイス、ドイツ銀を格下げ-S&P
7月3日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、英バークレイズ とスイスのクレディ・スイス・グループ 、ドイツ銀行 の格付けを引き下げた。新たな規則や「不透明な市場環境」がこれら3行の事業の脅威になっていると説明した。
S&Pの2日の発表資料によると、3行の長期カウンターパーティー格付けは従来の「A+」から「A」に引き下げられた。スイスのUBS の長期格付け「A」と短期格付け「A-1」は据え置かれた。格付け見通しはいずれも「ステーブル(安定的)」とした。
銀行は2008年の金融危機からなお回復途上にある。金融危機は幾つもの国をリセッション(景気後退)に追い込み、新たな規制の呼び水ともなった。S&Pは、格付けの見直し対象となった4行について、提案されている規制の影響を最も受けやすい銀行グループに属しており、トレーディングや投資銀行業務からの収入が減少する可能性があるとの見方を明らかにした。
S&Pは「銀行業界の規制強化や脆弱(ぜいじゃく)な世界市場、欧州経済の停滞、金融危機による訴訟リスクの上昇による信用リスクの高まりにこれら銀行の債券保有者は直面するとわれわれは考える」とした上で、「多くの世界的な規制の動きが資本市場の事業に対して要求を強めている」と指摘した。
先週のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、クレディ・スイスとバークレイズの社債保証コストが急上昇。クレディ・スイスの5年物CDSスプレッドは6月24日、135ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と昨年10月以来の高水準を記録し、バークレイズのスプレッドも177.7bpと昨年11月以来で最も高くなった。ドイツ銀は129.7bpと、3月以来の高水準に達した。
香港証券アナリスト協会の委員、ロナルド・ワン氏は「S&Pの格下げは、不確実な環境におけるこれらの銀行のリスクをあらためて投資家に思い起こさせた。米景気が回復すると市場は見込んでいるが、極めて力強い回復になる可能性は低く、量的緩和策の先行きも依然不透明だ。これらの銀行株のバリュエーション(株価評価)が格下げで悪影響を受ける恐れがある」と分析した。
ドイツ銀の広報担当レニー・カラブロ氏、クレディ・スイスの広報担当ジャック・グローン氏、バークレイズの広報担当マーク・レーン氏はいずれもコメントを控えている。
S&PはUBSの格付けを据え置いた理由について、「投資銀行へのエクスポージャーの縮小に最も積極的に取り組んでいる銀行だ」と発表資料で説明。「バークレイズやクレディ・スイス、ドイツ銀、UBSは、資本市場関連ビジネスに対するグローバルな規制の複合的な影響に欧州で最もさらされている」との見解を示した。