こんばんは!
本日の東京市場は取引時間中に終始100円を超えていた円安ドル高やリスクオンへの回帰の影響を受けて前日と同様に続伸して終わっています。
というと驚かれるかもしれませんが、TOPIXが前日比+0.17%(前日+1.84%)、東証1部時価総額が前日比+0.40%(前日+1.81%)、東証1部の値上がり銘柄数864(50%)(1,410(82%))、大証1部時価総額が前日比+0.78%(前日+1.08%)、マザーズ指数が前日比+3.02%(前日+3.22%)、JASDAQ指数が前日比+0.53%(前日+2.02%)(JASDAQグロースが前日比+4.68%(前日+7.59%)、JASDAQはスタンダードが前日比+0.39%(前日+1.84%))となっていますから、次に述べる2つの指数以外で見ると案外幅広く買われて時価総額などの面では実は続伸しており、反落とはなっていません。
しかし、日経平均は前日比-43.18円(-0.31%)の14,055.56円と反落し、JASDAQ TOP20が前日比-2.29%(前日-0.26%)と続落して終わっていますから、日経平均を重視してみれば反落した形となっています。
日経平均は9:08に14,164.77円と本日の最高値をつけたものの、その後は最近良くあるように朝方の反落が起きて110円近く下落して9:25に14,055.56円となり、9:46に14,140.70円と本日2番目の高値まで戻しました。
しかし、9:46に1ドル100.8円前後だった為替が10:50に1ドル100.4円へ円高ドル安となったことの影響や、香港や上海への警戒からか9:46の高値から100円近く下落して10:01に14,042.01円となり、さらに香港や上海の朝方の軟調さを材料に売り仕掛けが入って10:30の14,074.55円から10:51の14,005.47円と70円近く下落し、売り仕掛けが入ってから11:15に13,984.08円と再び70円近く下落しました。
本日も香港や上海などの海外市場や先物価格の動きにも影響されながら、日経平均は日中値幅が前場につけた約180円(前日約200円)と相変わらず不安定な形となっています。
後場の寄り付きでは1ドル100.6円前後から100.8円前後と円安ドル高に成ったことなどに支援される形で14,050円と前場の引けより約30円ギャップアップして始まり、12:57に後場の最高値となる14,122.64円を付けるなど最近良くある普通の企業の昼休み時間中の12時台に比較的堅調に推移する形となりました。
しかし、香港や上海の後場の軟調さへの警戒を材料に売り仕掛けが入って13:41の14,089.57円から13:58の14,000.54円と約90円近く下落し、その後は何度か上昇と下落を繰り返しながら14:53の14,022.47円から大引けで14,055.56円まで値を戻したものの前日比-43.18円(-0.31%)の反落となっています。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前々日の2.04兆円から前日の2.35兆円そして本日が2.32兆円、大証1部が前々日の339.65億円から前日の398.47億円そして本日が335.44億円と大型株も薄商いの状況は変わっていません。
そして、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前々日の1,077.07億円、前日の944.27億円、本日が654.50億円、グロースが前々日の71.00億円、前日の78.41億円、本日が97.64億円と小型株や新興株も薄商いの状況は変わっていません。
本日は東証の大引け後の16:01には1ドル100.79円前後から17:05には99.70円前後と急激に円高ドル安になり(もちろん円高ユーロ安も)、日経平均先物は東証の大引けの頃で14,020円だったのが16:30の13,930円から17:04には13,770円、TOPIX先物は東証の大引けの頃で1,173円だったのが16:30の1,165円から17:04には1,152円へと急激に下落しています。
その要因は、ポルトガルの10年債利回りが8.1%を上回る水準へ急伸して2012年11月以来の高い水準となり、その影響でポルトガル主要株価指数だけでなく、欧州の株式市場や周辺国の国債価格が急落したことのようです。
今夜の夜間取引(PTSの株式や先物取引)はこうした影響を受けて下落し、明日以降の相場に影響しそうなので、こちらへの警戒も必要となりそうです。
この後はポルトガル危機に伴う明日以降への影響や、いつもと同じく本日の通常取引時間帯に於ける中国株のチャートと定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。