今回からSS(ショートストラングル、コールオプションとプットオプションの両方を売り建てる戦略)について書いていきます。なお、同様の戦略に買いヘッジを入れるレシオスプレッドなどもありますが、とりあえずショートストラングルに特化します。そっちならうまく操作できるという方はそれでいいと思います。なお、このシリーズは「SSっていい気がするけどどうなの?」あるいは「SSってやっぱりダメなのかな?」など、SSに対するスタンスをはっきり決めかねている方を念頭に置いていること、また、建てたあとのダイナミックヘッジまで含めると話が広がりすぎるのでそこは含めないことをあらかじめお伝えしておきます。まず、一番に書きたいのは、SSが何を利益の源泉にしているかということ。SSは、コールオプション・プットオプションを同時に売り建て、どちらかの権利行使価格に近付いたらロスカットして遠目を売りなおす、あるいは期先に乗り換えるといったやり方でしのぎつつSQまでセータロングをとっていく戦略、と考えるのがわりと一般的な認識や解説だと思います。私もそういう風に教わり、長いことそう考えていました。ですが、オプションの価格変化にもっとも影響を与えるのはなんといってもボラティリティであり、さらにセータロング=ガンマショートで長期間耐えるのは値幅が出た場合になかなか厳しいものがあります。よって、「SS=ボラティリティの低下を取りに行く戦略」として、ボラが有利に働く局面を探して出動し、ポジションの保有期間もなるべく短くすることでガンマショートリスクを低減しながらさっと逃げるというのが、私が今SS戦略を実行するときのスタイルです。もちろん、ボラティリティが低下しつつセータをじっくりとっていければ収益はより多くなるので、機動的に対応していけばしっかり利益は出せるという考えはありますが、その場合今年4月の日銀異次元緩和急騰や5月の暴落のような急変でもうまく対応できる力が求められるはず。そう簡単には対応できないのが普通なので、やはりボラ低下という優位性を味方に戦うのが一番なんだろうな、というのが今の私のSSに対する認識です。(エキスパートの方にとっては、何をいまさらでしょうがスルーしてくださいw)そのボラティリティをうまく味方につけられる場面については次回以降で書いていきたいと思いますが、拍手やコメントなどの反響がなければ残念ですがニーズなしと判断してやめちゃいます。