今週の日経平均

松平 容保さん

先週の日経平均株価は、前半は中国金融市場の動揺&アメリカの早期金融緩和縮小懸念から弱含みの展開であったが、FRB高官による早期金融緩和懸念を和らげる発言から、NY株式市場が1年9か月ぶりに3連騰となったため、また6月末の季節的要因(海外投資家のお化粧買い)から、木曜日&金曜日は大幅高の展開となった。

 

今週は、月曜日に5月中国PMI&アメリカISM製造業景況感指数に始まって、金曜日のアメリカ雇用統計まで、重要指標の発表が目白押し。

 

これまでの流れを見ていると、日経平均は素直に円安に反応してリバウンド局面を形成しているが、

先週金曜日NY市場では99円超えにも関わらずトヨタのADR株価は下落して終わっている。

 

ドル高=アメリカ金融緩和の早期縮小=金利上昇を意味するので、アメリカ株が大幅に上昇するとは想定しづらい。事実先週金曜日は各国通貨に対してドルの独歩高となっているので、アメリカだけでなく欧州&南米の株式は下落して終了している。

 

また、本日の日本経済新聞の1面&3面では中国のシャドーバンキング問題が大きく取り上げられている。先週金曜日の中国&香港株式市場は上昇して終わっているが、月曜日の中国PMI発表は注視すべきであろう。

 

私の投資スタンスは、先週金曜日SBI以外の売り持ち玉をいったん処分(多少のロスを被りました)し、今週再度売りで入る準備です。

売りで入らないとすれば、

①朝一番で発表される寄り前外国人売買動向が1000万株以上の買い越しとなっている

②中国PMIが市場予想(50.0)を上回り、中国&香港市場が引き続き堅調に推移する

 

といった理由です。

 

皆さん今週も良いトレードを。

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