28日の日経平均は13677.32(+463.77)。窓をあけて極めて大きな上昇を演じたが、売買高は乏しく、期末ドレッシングの疑いもなくはない。日足MACDは上昇に転じ日足DMIはマイナスと+が交錯するところに戻してきているが、一目では転換線はうわ抜けているが、雲の下限13754にも届いておらず、急降下して雲の下限を下抜けてしまった基準線13711のすぐ下にあって、順のパターンに戻ったとは言いがたい。基準線はしばらく下落しそうなので、それが落ち着き、日足が基準線、雲の下限を抜けてこないと、一目均衡表上は、なかなか、上昇へ転じたとは言いがたいだろう。もっとも週足はMACDも底打ちの兆しがみえ、以前転換線14179の下だが、一応週足は陽線で長い下ヒゲを引いており、週足のRCIは底に到達しているので、下値は固めつつあるともみえる。
NYダウは14909.60(-114.89)と下げており、基準線14945、雲の下限を下抜けている。基準線をめぐる攻防が決着していないという印象である。MACDは底打ちしているが、DMIはまだマイナスが上であり、どちらに向くかよくわからない。週足は基準線の上だが転換線の下、週足MACDはシグナルを切ってきていて、こちらも天井をうったかどうか微妙な形。
ドル円が予想外に99.12と節目を抜けてドル高円安に動いている。基準線98.18を上抜け、雲の中を上昇。日足のMACDは上昇、DMIも+。週足も基準線の上、転換線を超えてきてMACDもプラス圏に浮上してきている。
日経平均の上昇は、期末ドレッシングのお化粧も入っていると思われるが、為替のドル高円安が支えている様にみえる。株の方は、このままするする上昇するとみるのは難しそうなチャートだが、為替の方は日足基準線週足転換線の節目を抜けてきているので、もしかすると超えられなかった月足の雲の上限100.38にトライする局面になるかもしれない。そういう動きになれば、為替に引っ張られて株も上昇歩調にのることが期待される。しかし緩和マネーの縮小、あるいは中国の引き締めといった大きな流れは変わっていない。経済指標や、要人の発言でどちらをみるかで、右往左往して大きく動く事態もまたおこりかねない。