映画ずきのしんちゃんさんのブログ
ダウは小康状態だが
6月21日の日経平均は13230.13(+215.55)。ダウの下落をうけて日足転換線13000週足基準線12884割れで12702まで下げたがその後円安アジア株上昇などをうけて戻した。日足MACDは上昇しておりプラス圏に接近していて、下値のトレンドラインも切り上げてきていて、下げ止まりの兆しともみえないことはない。だが売買高は乏しく、日足基準線14179は遥か上で、雲の下限13274の手前でぴたりと停まっており、日足DMIもまだマイナスが勝っていて、雲を突き抜けてゆくエネルギーはまだ乏しそうだ。週足ベースでは週足の基準線12884を一応守りきったとはいえ、週足基準線を下ヒゲが割り込んだことで中期的な上昇基調に注意信号が灯り、週足MACDもまだはっきりさげどまっているとは言いがたい。もっとも日足雲の下限が上昇しているので、それにつれてゆるやかに回復してゆくことを希望的な観測としては期待したいところだ。
ダウは14799.40(+41.08)。急落の後の反発としては、ほとんどカウントできないような反発。雲の下限あたりまで下げてようやく少し戻したという形にすぎない。MACDはマイナス圏を下降、DMIはマイナスが勝っており、下げ止まりの兆候はまだない。週足ベースでは、転換線を割り込んだものの、基準線は14000半ばとまだ距離があるが、どこまで調整するかはわからず、この水準が守りきれるかどうかしばらく要注意だろう。
ドル円は97.89と日足基準線98.79の下で、雲の上限97.95の近辺。目先、転換線を抜けて戻り歩調にあることは間違いないが、雲ではねかえされていて、MACDは上昇してプラス圏に浮上しようとしているものの、DMIはまだマイナスが上であり、このままドルが上昇を続けて雲の中を上げ、基準線に到達できるか、微妙だ。週足ベースでは基準線94.77で反転して転換線98.79へ向かっているところではあるが、週足MACDはまだマイナス、週足DMIもマイナスが勝っており、転換線で頭を抑えられる可能性も高い。さらに月足の雲の上限100円近辺を突破するのに失敗しているため、このあたりから上はかなり重い。
ダウの動きは、どうもNYの金融相場は少なくとも終焉に向かっていることを告げているように思われる。海外メデイアの中には、パーテイーは終わった、といった表現も飛び交っている。一方アメリカの金利の上昇は、日米金利差の拡大から、ドル高円安の要因になるはずなので、円安方向へトレンドがでてきて不思議ではない。アメリカの金融相場の終焉からの世界的なリスクオフの流れと円安から輸出産業の業績を買う国内的な動きとが綱引きしていることになるのであろうか。だが、これまでの上昇の最大の要因が緩和マネーだっただけに、グローバルな緩和マネーがどこまで引き上げられるのかがはっきりしないと、なかなか落ち着いて業績を買う動きにはなりにくいだろう。ダウの下げ止まりがはっきりして、値幅日柄とも整理がついたところで、業績相場へ向かうことになることを期待することになるであろうか。