全柔連による助成金の不正受給問題について最終報告を発表する第三者委員会=21日午前、東京都文京区の講道館

全日本柔道連盟(全柔連)による日本スポーツ振興センター(JSC)からの指導者向け助成金の不正受給問題を調べた第三者委員会(山内貴博委員長=弁護士)が21日午前、東京都文京区の講道館で最終報告の記者会見を行い、2007年度以降で指導実態のなかった27人が総額3620万円を不正に受給したと発表した。
4月下旬の中間報告で「順法精神に欠ける」などと全柔連の組織ぐるみの行為を厳しく批判した第三者委はこの日、強化委員長などを務めた吉村和郎強化前理事が「最も重い責任を負う」と指摘し、上村春樹会長ら歴代の強化委員長や村上清事務局長の責任にも言及した。