DRAGON'さんのブログ
パイロット プレラ色彩逢い(改)
何というか万年筆の遍歴は続いているんですが。
(最近の好みは極細。それも超極細。F(細字)でも太いかなぁと思ってる)
今回は使ったものの紹介を中断して、改造万年筆を一つ。
見た通り物はパイロットのプレラ(色彩逢いの透明ブラック)です。
但し、字幅は本来プレラには無いEF(極細)に変更していますがね。
これ万年筆に詳しい方ならご存じでしょうが、同じパイロットのペン習字ペンのニブ(ペン先)に交換されています。
作り方は今更ですが、ペン芯とニブをそっと引き抜きニブを挿げ替えるだけ。
…って書くと微妙に語弊がありますね。
なんか自分の行ったサイトだと、それだけしか書いてない所もありましたし、事実それだけで出来そるんでしょうが、覚書程度に書いて置くと交換前に少なくとも両者のペン先全体を水に数時間程付けて置くと滑らかに外れます。
…と言うか少しでも傷めないようにする為に付けて置くと良いでしょう。多分無理に行うと本体とペン芯の接合部が傷つきインク漏れの原因になるかと思います。
その後に薄いゴムの板(引き抜く際の手の滑り止めとして適してます。なければボロ布等でも可ですが、こっちの方がより少ない力で滑らかに抜けますね。東急ハンズやホームセンターで有れば買って置くと吉ですね)でニブとペン芯を潰さない様にそっと挟み込み、すっと抜けば完璧ですね。
まぁこのペン、ペン改造(正確に言うと修理、調整)の練習台として作ったものですが、思い付き(万年筆の布教と、改造万年筆への忌憚無い意見が聞きたかったから)で職場で細かい文字を書いている人と趣味でカリグラファーやっていた人に渡して使ってもらったら細かい字を書いていた人(女性)は細かい文字が書けるのは良いが軸が太くて使い辛い、カリグラファーやっていた人(同輩かつ年配の女性)は書き味に満足してくれましたが、後日別のペンを持ってもらった所、、やはりもっと軸の細い方が好みと言う評価を頂いた事で、手元に置いて有ります。
女性の方は細軸の方が好みなんですかねぇ…。
…ペンはある程度太くないと書く際の力を抜く事が出来ないと思うんですがねぇ…。
ちなみに、このペンはキャップは嵌合式(パチンと嵌めこむタイプ)なので咄嗟の時に書く際の即応性は高いですね。
後、字幅は国産のEFだけあって大概のボールペンより細い字で書けます。
(パイロットの基準で0.25ミリの描線ですね。なお通常のプレラはF止まりなので要注意)
とりあえず、テスト用に作った品物なのでカートリッジで使用してますが、インクを変えればもっと細く書けるでしょうね。
なお余談として書いて置くなら実際、手帳等に細かい字を書きたい人はボールペン、それもハイテックC(ボール径0.3のハイッテックCならメーカー公称は0.15ミリの描線です)等のゲルインキボールペンなんでしょうが、UEF(超極細。こちらも0.15の描線)や調整された万年筆は正直それ以上に細い線で文字が書けますし。
(基準値以上に筆圧が抜けて書ける人が対象になりますが、力を抜けば抜く程、描線は細くなりますし、インクや研ぎ出し等で調整すれば更に細く…)
文具に興味が有る方なら試し書きしてみるのも良いかも知れません。
…まぁ一番の問題は、UEFを試し書きさせてくれるような所が今は殆ど無いって事でしょうが。
(ちなみに現状でUEFを作っている国産メーカはプラチナ萬年筆。後はセーラー万年筆の細美研ぎになるんですかね。このうち自分が持っているのはプラチナの方だけですが、個人的な感想になりますが純正インクだとそれ程細くは…。実際自分の持っている範囲だと研ぎ出されたモノやパイロットの絶版品で有るカスタム67のEFの当たり個体にラミーのインクを入れたモノなどは、もっと細い線が引けるんで。万年筆は奥が深いですよ)
PS.
ちなみに個人的にあまり好きではない完全なスケルトンボディを採用しているプレラの色彩逢いの方を(タダのプレラなら普通の樹脂製なので透明では無い)わざわざベースボディに使用したのは不都合が有った際の確認及び内部構造の勉強用の為です。後インクの残量確認用もありますね。
(ついでに言うとパイロットの純正インクの特性を感じてみたかったのも有る)
なお使って見てもらった女性陣に聞いてみた所、スケルトンボディが良いか、それとも普通の樹脂製の方が良いか聞いたら双方共スケルトンの方だそうで。
(安っぽく見えない?と聞いたらそうでもないだそうで…)
この辺り男性と女性の感覚の違いが垣間見れて面白かったです。
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