Abe_Reiji-2013さんのブログ
6月20日の東証一部は円安効果で1.3%の下落
こんばんは!
今日は朝の寄付きから前日比下落かつシカゴ日経平均を下回る水準で始まり、そこからさらに下落して9:20頃には13,000円割れにまで落ち込みました。
その後は戻りを試して10:10頃に13,190.82円に迫る本日の最高値をつけて順調に値戻しするかに見えましたが、そこから再び急落して10:50頃に13,000円に迫るところまで下落しており、中国のPMIの悪化と米国FOMC後の会見で明らかになった金融緩和縮小観測によるアジア株の相場下落の影響が前場から既に現れていました。
そうした下落に危機感を募らせたのか、今日の東京市場では買い方が後場の寄り付きで日経平均寄与度が高い銘柄について本日の中では最大の出来高となった大口の注文を出して日経平均そのものの価格維持を狙う動きを見せました。
こうした買い支えの効果が出たのか12:45頃に13,145円位まで値戻しすることに成功しましたが、13:00頃に出来高が増えて下落が始まり、14:00頃にも出来高が増えて下落が加速していって14:12頃に本日の最安値12,966.41円へ下落して13,000円割れへ再び追い込まれる形になりました。
この下落もPMIの指標が予想以上に悪かった中国を中心とするアジア株の相場下落に引き摺られた結果のようで、円安ドル高の効果も空しく東京市場の株価も日経平均が230.64円(-1.74%)安の13,014.58円と大幅な反落となっています。
97円台まで突入した円安ドル高は東証の時間帯中もほぼ右肩上がりにドル高となっていますが、NYダウや中国などの株安効果の方が上回ってしまったようです。
この結果、私の値を戻して終値で上昇するという読みが外れてしまいました。
ただ、東証の時間帯を終えた後も円安ドル高は継続しており、16:00過ぎには97.7円近辺まで進んでいますので、今日のNYダウが大幅な続落とならなければ、明日の日経平均などの日本の株価は続落にはならず、値を戻して行かないかと期待しております。
なお、先に述べた円安ドル高の効果が全く無かった訳ではないようで、輸出銘柄の多くは日経平均よりも下落率が低くなっていたり、上昇している場合もある位なので、為替の効果による株価の上昇への期待を捨て去る必要がある状況とは思えませんでした。
また、中国のPMIの悪化は中国向けの輸出が多い銘柄を中心に大きな下落をもたらしましたが、やはり中国向けの販売が少なかったり皆無に等しい銘柄は下落していない為、中国経済の減速の影響も意外と限定的なものと考えることも出来そうです。
なお、日経平均は前日比-1.74%となっていますが、TOPIXは前日比-1.33%、東証1部の時価総額は前日比-1.27%となっていますから、本当の株価の下落率は実は日経平均よりも小さいと言えるのではないでしょうか。
では、次は為替相場と国債先物価格を確認し後に、いつもの様に主な銘柄の動きを確認して参りたいと思います。
今日は為替相場の変動とを確認したいと思います。
為替相場での円高ドル安が急速に進んだ…との言い方をされることが多いのですが、もう一つの主要先進国の通貨であるユーロに対してもドルに対するのとほぼ同様に円安が進んでいます。
つまり、米国に於ける金融緩和の縮小を始めることの影響で生じる金利上昇に伴うドル高だけではなく、円安そのものが進んでいると見てよいのではないでしょうか。
実際、米国と同様に日本でも国債先物価格の下落が生じているので、日米の金利差拡大の影響が円安ドル高の主要因と見るのは実態を見誤ることになるのかもしれません。
この様に単なる円安ドル高ではなく、円安そのものであることは、マツダやソニーといった欧州向けの比率が高めの銘柄の株価を下支えした面があるようで、この2社は後に説明する同業他社の中で最も下落率が低いか、最も上昇率が高くなっており、その効果は大きなものがあるようです。
なお、ドルに対してもユーロに対しても東証大引け後の時間帯にさらに円安となっており、明日以降も東京市場の株価への影響が高まっていく可能性があるように思われます。
いつもの様に日経平均寄与度の大きい代表銘柄であるファーストリテイリングとファナックを見て行こうと思います。
やはり日経平均寄与度が代表銘柄ということもあり、両銘柄共に日経平均以上の下落となっています。
どちらも後場の寄り付きで本日最大出来高となる大口の注文を出し、大引けも後場の寄り付きに次ぐ本日2番目の出来高になるような大口の注文を出して買い支えられました。
ところが、中国向けの輸出が多いファナックは後場の寄り付きで前場の引けからみて90円近い下落でスタートとなるなど買い支えの効果は限定的なものとなりました。
まさに中国のPMIの悪化は中国向けの輸出が多いファナックなどに大きな影響を与え、買い支えがあったにも拘らず、後場は一段安となり、大きく下落する結果になっています。
そのため、ファナックは大引けでも朝の寄付きよりも大きな本日2番目の出来高での買い支えも空しく下落して朝の寄付きよりも150円、前日比では-470円と大幅に下落して日経平均の下落幅を大きくする結果になっています。
その点、ファーストリテイリングは中国向けの輸出を行っているわけでないせいか、前日比-680円の29,620円と日経平均の下落率を上回ったものの、極端なものではありませんでした。
日経平均寄与度が比較的高いことで知られるほかの3社を見てみると、何れも前日比でマイナスとなっています。
また、京セラが後場の寄り付きが最大出来高で大引けがその日の2番目の出来高で、ホンダと信越化学が大引けが最大出来高で後場の寄り付きが2番目の出来高であるという違いはあるものの、何れも日経平均の維持を目指した買い支えの対象となった模様です。
しかし、京セラが前日比-470円の14,200円と日経平均よりも大きな3%強の下落となったほか、信越化学も前日比-180円の6,210円と3%弱の下落となるなど大きく下落して、平均株価の下落を大きくする形となりました。
これに対して、ホンダは輸出比率が高く円安ドル高のメリットを受ける銘柄とされているせいか、前日比-55円の3,510円と日経平均の下落率よりも小幅な下落になっており、やはり円安ドル高の効果は全くなかったわけではないことが判ります。
自動車メーカー3社について見てみると、円安効果の大きさが明暗を分けたようです。
1円の円安ドル高で400億前後の増益になるとされるトヨタが前日比-60円の5,810円と日経平均の下落率を下回ったほか、マツダに至っては平均株価の下落に反して前日比+8円の375円と2%強のプラスとなり、ホンダは日経平均の下落率よりも小さかったものの-55円の3,510円とトヨタよりも下落率が高くなっています。
こうした3社の違いを見て行くと、円安の効果は無視できないレベルの影響力を輸出銘柄の株価に与えているといえそうです。
ソニーとシャープ、日立の電機メーカー3社を比較すると共に本日は前日比でマイナスになっていて、平均株価とはその点で同じ傾向なっています。
しかし、輸出比率が高いソニーは前日比-2円の2,013円とほぼ前日と同じ株価を維持しています。
これに対して、日立は前日比-15円の641円と2%強のマイナス、シャープも前日比-11円の415円と3%弱のマイナスと、何れも日経平均の下落率を上回る形に終わっています。
なお、日立とシャープは共に大引けの出来高が本日の最大となっている点は同じですが、日立は株価の買い支えの様に見えるのに対して、シャープは14:30以降に何度か出来高の増加を伴って下落が進んだ延長線上での売り仕掛けの影響に様に見えます。
この様に電機株もやはり輸出比率が違いが株価の下落率の違いに反映されていると見られますから、ここでも円安の効果が現われているように感じます。
メガバンクについて見てみると三井住友とみずほは前日比プラスで終えたのに対して、三菱UFJは日経平均とほぼ同じ下落率となる前日比-11円の582円となり、明暗が分かれる結果となりました。
上昇した2行は最近株価の見通しが格上げされた影響が残っていることが平均株価の下落に逆行して株価を上昇させる要因になっているのかもしれません。
また、三井住友と三菱UFJは株価の買い支えの対象となったのか、大引けの出来高が本日最大となっているのも特徴的に見えます。
みずほは株価が安くて個人投資家の売買比率が高いせいか、機関投資家同士の平均株価の攻防の対象になっていないようで、大引けの出来高が増えているものの極端な形にはなっていません。
不動産大手3社について見てみると、3社共に日経平均の下落率を上回る大幅な反落となっています。
特に三井不動産は前日比-105円の2,631円と約4%の下落、東急不動産は前日比-52円の883円と6%弱の下落と大きな下落となっています。
これに対して三菱地所は前日比-66円の2,300円と3%弱の下落となっています。
米国と同様に日本でも国債先物価格の下落が生じており、そうした金利上昇懸念が出ていることが関係して、負債に頼る比率が高い銘柄ほど下落率が高くなったと推測されます。
ファナックと類似業種の工作機械メーカーで、輸出比率が高い森精機を見てみます。
前日比-12円の1,163円と下落こそしているものの、下落率は1%程度に留まっており、輸出比率が高いことが影響して円安効果により、株価の下落が小さく留まっているようです。
製造業の先行きを示す先行指標の一つとして注目される工作機械のメーカーの株価が大きく値を崩していないことは、景気や株価の先行きを見ていく上で心強いことの様に思えます。
また、マツダと同じで輸出比率が高い自動車メーカーの富士重工は同様に前日比+23円の2,254円と上昇したほか、日産自動車も前日比-10円の1,010円と1%の下落に留まっており、やはり円安効果は大きいものがあるようです。
今日は為替に助けられましたね!
外国が落ち着けば、日経平均が爆上げと成れば良いんだけどね?
為替は円安方向に成りますよね?
此で円高に成ると又、悪夢が…!?
こんばんは!
円安に助けられた…というよりも、円安ドル高になるのと、NYダウの下落、米国の債券価格の下落という3つが並存する奇妙な動きが生じていることの方が不思議に思います。
その影響か今日の東京市場はNYと同じく株安と債券安が同時に起きている奇妙な相場でした。
金余り相場という特殊性があるので、最近は素直に動かないことがしばしばあるのですが、そのことに引っ張られ過ぎるとおかしなことになりそうです。
流れは見なければいけないが、振り回されすぎないように気をつけて参りましょう!
こんばんは!
なるほどね…新興株と材料株ですか。
確かに上手く乗れると利益が大きく、米国市場の影響を受け難いのが特徴ですね。
その代わり、新興株と材料株は相場の上下の動きが早いから、流れを間違えると大変そうですね。
私は臆病なので手を出せていないな・・・
そういう相場で大活躍するらしい仕手的な動きをする投資家の動きを読めるなら大したものですよ・・・自信を持ってよいのでは。
ユーロドルが転換し下げ始めたので、
EUの経済はよくなるでしょう。
ドル円はしばらく上昇し、参議院のまえに失速するのでは。
原油がじりじり上がっていたのが心配でしたが、
これも下げに転換。
株価はしばらく動かないのでは。
円売りだけ目立つ相場。
仕掛けられています。
こんばんは!
ドルとユーロに対してそもそも同時並行して円安なのだから、あくまでも円売りですよね…
EUの経済が良くなってユーロ高なら良いけど、あちらも経済危機は上手く処理できそうだということですかね。
株価は日経平均などの平均株価が動かなかったとしても、円安が仕掛けられているのなら、それで儲かる銘柄は上がっていくことで、徐々に株価の内容が変わっていくかもしれませんね。
ただ、平均株価が横ばいのまま外国人投資家が売り逃げていくなら、まさに仕掛け売りでしょうね…円は。
でも、円安になってしまうと、よほど利の乗った投資海外の外国人投資家は損してしまうから、どうするのですかね…彼らは。