財務省が19日発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が9939億円の赤字だった。貿易赤字は11カ月連続で、比較可能な1979年以降、5月としては最大の赤字額。急速な円安進行が要因。
輸出は鉱物性燃料や有機化合物が伸び、前年同月比10・1%増の5兆7676億円と3カ月連続の増加。輸入も通信機が堅調で、10・0%増の6兆7616億円と7カ月連続で増加した。
国・地域別の輸出では、米国向けが5カ月連続、中国向けも2カ月連続で前年を上回った。一方、欧州連合(EU)向けは4・9%減と20カ月連続で前年を下回った。